スイスに本拠を置くエミール・フレイ・レーシングは9月15~17日、ドイツ・ニュルブルクリンクで開催されるブランパンGTシリーズ・スプリントカップ第5戦に『レクサスRC F GT3』をテスト参戦させる。
2016年シーズンはRC F GT3の開発チームとしてドミニク・ファーンバッハーとマリオ・ファーンバッハー兄弟がドライバーを務めるファーンバッハー・レーシングとともVLNニュルブルクリンク耐久シリーズに参戦していたエミール・フレイ・レーシング。
今季は戦いの舞台をVLNからヨーロッパを転戦するインターナショナルGTオープンに移し、開幕戦のエストリルではデビューウインを達成したほか、第2戦スパ・フランコルシャンでも勝利を挙げ、9月2~3日に行われた第5戦シルバーストンでは今季3勝目をマークしている。
そんなチームは9月5日、ブランパンGTシリーズ第9戦、スプリントカップとしては第5戦となるニュルブルクリンクラウンドに出場することを発表。レースを通じてRC F GT3の開発テストならびに開発プログラムを進めるとしている。
テクニカル・コーディネーターのハーネス・ガウチはブランパンGTへの参戦理由を次のように語った。
「我々は今回のテスト参戦で好成績を目指すつもりはない。GT3レースのなかでも、もっとも競争の激しいこのシリーズでクルマを評価するために出場するんだ」
「また、我々はミシュランタイヤとダンロップタイヤでしかテストをしていないため、ピレリタイヤでクルマを走らせるのは新たな経験となる。装着するタイヤの違いにどう対処すればよいのかを知る良い機会になるはずだ」
ニュルブルクリンクでRC Fを駆るドライバーは、先週末のシルバーストンでシーズン3勝目を挙げたばかりのアルバート・コスタ・バルボアと、ブランパンGTシリーズ・エンデュランスカップで『エミール・フレイ・ジャガーG3』を駆るステファン・オルテリのふたりに決定。両名はエンデュランスカップで14号車ジャガーをシェアしている。
バルボアは「RC Fでスプリントカップに参戦できることになり、とても興奮している。チームとの仕事を始めて以来、ステファン・オルテリと一緒にスプリントカップに出場することは僕の夢だったんだ!」とコメント。
また、バルボアとマシンをシェアするオルテリは「僕は昨年行われたVLNでのマシン開発の初期段階から密接に関わってきたので、RC Fがまったく新しいものというわけではない」と語る。
「RC Fが競争の激しいスプリントカップで、どれほどのポテンシャルを出せるのか興味深い。レースウイークではチームやアルバート(・コスタ・バルボア)と一緒にレースを楽しめるだろう」