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ザウバーF1の2018年型マシンは「まったくの別物」。中団グループへの復帰を目指す

2017年09月08日 15:51  AUTOSPORT web

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競争力を増した2018年型マシンで、中団グループへの復帰を願うザウバー
ザウバーF1チームは2018年型マシンの設計に尽力している最中であり、チーム代表のフレデリック・バスールによれば、2018年マシンは現行のマシンとは“まったくの別物”になるということだ。

 ザウバーはこれまでのところ、難しいシーズンを過ごしてきている。『C36』のシャシーはパフォーマンスに欠けており、2016年スペックのフェラーリエンジンもパワーが足りず、中団グループのバトルから脱落した状態が続いている。

 昨シーズンのザウバーはチーム存続をかけた激動のシーズンを戦っており、そうした事態から2017年型マシンのデザインは重大な影響を被った。

 今年の初夏に前代表モニシャ・カルテンボーンからチームを引き継いだバスールは、来シーズンに向けて競争力を備えたパッケージの準備に焦点を置いている。その活動の一環として、エンジンサプライヤーであるフェラーリとの関係にも、てこ入れがあると見られる。

「マシンはすでに風洞実験を行っており、良い仕事ができていると思う」とバスールは述べ、次のように続けた。

「フェラーリとのコラボレーションの度合いについてはまだ議論しているところだが、(2017年型マシンからのキャリーオーバーは)20パーセント未満になる予定だ」」

「現行(マシン)は2016年のものだから、2018年に持ち越そうとすると……いちからやり直す必要がある。それが長い時間をかけて風洞実験を行っている理由でもある。マシンの全体的な概念はまったく異なるものになるだろう」

 2018年型マシンの設計については、今年初旬にチームに加入したテクニカルディレクターのヨルグ・ザンダーが、初めて陣頭指揮をとることになる。

 バスールはこの目前の仕事を侮っておらず、スタッフのやる気の高まりとリソースから多くを引き出す能力が、長期的に戦力の向上に繋がるだろうとの確信を抱いている。

「グリッド上での状況に左右されるため、目標を定めるのはいつも難しい」とバスールは話す。

「中団グループに復帰するのは困難だろう。大きなステップを遂げないといけないし、来年は大きなレギュレーションの変更がない」

「他のすべてのチームは、我々よりも持ち越せるものが多い。私にとって最も大きな挑戦は、会社の規模を大きくすることと、各部門のパフォーマンスを高めることだ」

「それが可能になればグリッド上での戦力を向上することができる。我々の前のグループはとても近いところにいる。私は戦いに戻りたいんだ」