ルイス・ハミルトンは、メルセデス・モータースポーツのボス、トト・ウォルフから、チームに売り込んできたドライバーについて逐一報告を受けていることを明らかにした。
ハミルトンはメルセデスとの契約があと1年残っているが、イタリアGPの週末にモンツァで語ったところによると、契約の延長についてシーズン末までに話し合い、結論に至る可能性は十分あるということだ。
興味深いことに、3度の世界チャンピオンであるハミルトンは、メルセデスのシートを狙って他のドライバーやマネージャーたちからチームに売り込みがある度に、報告を受けているという。
「誰からチームに連絡があったか知っているよ。僕はトト(・ウォルフ)とは緊密な信頼関係にあるからね」とハミルトンは語った。
「誰が連絡してきたか僕に知らせることに対して、彼はとてもオープンなんだ。誰が接触してきたかを聞くのは時として興味深いものだよ。誰が僕のシートか、もしくは隣のシートを狙っているのか聞くというのはね」
「そうした売り込みに次いで駆け引きが起こる。たとえばセバスチャン(・ベッテル)の契約なんかだね。彼がフェラーリと新たに3年契約を結ぶなんて、みんな予想していたかな」
「僕にとってはそれほど変わることはない。なぜならチームとの契約を延長するつもりだったし、シーズン後半のどこかの時点か、シーズンの終わりに向けて話し合う予定だから」
「トトがシーズン末まで待つと言っていることは知っている。僕は大抵はそうするんだ。急ぐ必要はないからね」
「契約はあと1年残っているから、時間はたくさんある。前回の契約のときはシーズン半ばまで時間をかけたと思う」
ハミルトンは他のどのチームとも交渉はしていないと主張し、交渉する場合にはウォルフに知らせるだろうと話した。
「急ぐ必要はないし、チームは僕との仕事に完全に力を入れてくれている。他のいかなるチームとも電話で話したことはないよ。そうしたことは自分のチームの人間にはっきりさせておく」
「自分の選択肢を比較検討するつもりはない。もしそうするなら、僕はトトに電話して、選択肢を精査してどんなオプションが僕のためにあるのか見ることにすると言う。今のところその予定はないけどね」
「セバスチャンは(フェラーリと)契約してよかったね。出来事にはすべて理由があると思っている。僕のこれからの計画のようなものでは、5年か、もしかすると6年、F1での現役生活が残されている。パズルのその部分はいまあるべき所に収まった。だから前に進むための決断がとても楽になったんだ」