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ハースF1代表、ハイブリッドPUの維持を支持。「V8エンジンに戻るべきではない」

2017年09月08日 13:11  AUTOSPORT web

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F1パワーユニットの将来の方向性について、ハースF1代表が言及
ハースF1チーム代表のギュンター・シュタイナーは、将来のF1エンジンプラットフォームは、低コストながらも技術との洗練された結びつきを保つべきだと考えている。

 F1ではエンジン性能の圧倒的な優位性により、チーム間の格差が広がっている。2014年にハイブリッド時代が到来して以来、メルセデスが他に大きな差をつけて、最も強力なエンジンマニュファクチャラーとして君臨している。

 ハースのような独立系の新チームは、2021年からの新レギュレーションで採用される、より複雑さを抑えたシンプルなエンジンプラットフォームを支持するものと思われるが、驚いたことにシュタイナーは先端のテクノロジーを保つべきだと主張している。

「F1は先端技術の勢いを維持するべきだ」とシュタイナーは述べ、次のように続けた。

「我々はV8エンジンのようなものに戻ることはできない。その時代は過ぎ去ったのだ。振り返るのはかまわないが、戻るべきではない」

「何らかの方法でハイブリッドに取り組む必要がある。F1のニーズを満たすよう、ハイブリッドをどのように取り入れるかといったことをね」

「エンジンマニュファクチャラーは、市販車のマーケットがどこへ向かうかについての確かなビジョンを持ちつつ、最良のアイデアを出すことを求められているのだ」

「プライベートチームの立場としては、コストが制限されたら素晴らしいと思う」

 チーム間の公平性に関しては、エンジンだけが格差を生み出しているのではないとシュタイナーは主張する。

「もちろんエンジンは関係してくるが、主には空力であり、それにチームの規模や予算も絡んでくる。リバティ・メディアは、競争の場をより公平にするために取り組みを始めていると聞いている」

「5チームや6チームがレースで優勝を争うところを想像できるかい? 素晴らしいことになるとは思わないかね?」

「いまのところ、バトルは中団グループで行われている。その重要な部分の一翼を担っていることを、大変光栄に思っている。いまは中団グループでしか見ることのないような戦いが、チャンピオンシップ全体で繰り広げられるところを想像できるかい? ファンは大いに気にいるだろうね」