FIAは来る9月17日に開催されるF1シンガポールGPにおける10チーム20人それぞれのタイヤ選択を発表した。
1グランプリにつきドライバーは3種類13セットのドライタイヤを与えられる。シンガポールには、イエロー・ソフト、レッド・スーパーソフト、パープル・ウルトラソフトが選ばれた。予選Q3用にキープしておかなければならないタイヤはウルトラソフト1セット、決勝用にキープしておかなければならないタイヤはソフトとスーパーソフトを1セットずつと指定されている。これらの義務タイヤを除く10セットは各ドライバーが自由に選択できる。
シンガポール戦用にドライバーたちが圧倒的に優先して選んだのはウルトラソフトタイヤだ。
レッドブル、フォース・インディア、ウイリアムズ、マクラーレン・ホンダ、ルノーは、ドライバーふたりともがウルトラソフト10セット、スーパーソフト2セット、ソフト1セットという最もソフト寄りの選択となった。
その他にこの最もソフト寄りの選択をしたのは、フェラーリのキミ・ライコネンとザウバーのマーカス・エリクソンだった。
この2チームはドライバー間で選択が分かれ、チームメイトの方は多数派とは異なる構成を選んだ。
セバスチャン・ベッテルはウルトラソフトを10セット、スーパーソフトタイヤは1セットのみ選択し、代わりに2セットのソフトタイヤをリクエストした。パスカル・ウェーレインはウルトラソフト9セット、スーパーソフトとソフトを2セットずつ選んだ。
メルセデス内でもふたりのタイヤラインアップに相違が出た。ルイス・ハミルトンはソフト、スーパーソフトそれぞれ2セットずつと残り9セットをウルトラソフトで構成した。チームメイトのバルテリ・ボッタスは、ウルトラソフトは同じ9セットだが、スーパーソフトを3セット、ソフトを1セット選んだ。これはトロロッソのドライバー2人が選んだ戦略と同じだ。
ハースは大多数のドライバーとは違った選択をした。ロマン・グロージャンとケビン・マグヌッセンはシンガポールの週末、ウルトラソフトを8セットのみ受け取ることになっている。彼らはスーパーソフトを他の誰よりも多い4セット選び、ソフトは最低限の1セットのみ選択した。