トップへ

ダイアナ妃を襲った過食症 シェフは「膨大な量の食事を黙って作るしかなかった」

2017年09月07日 18:53  Techinsight Japan

Techinsight Japan

ダイアナ妃が患った摂食障害(画像は『The Diana Award 2017年8月15日付Facebook「Our next 20th anniversary event to celebrate Princess Diana's life & legacy is @HN_Leeds with Jimmy Choo.」』のスクリーンショット)
若くして王室に嫁ぎ、チャールズ皇太子との間にもうけた2人の王子を育てていた故ダイアナ妃。しかし皇太子との関係が徐々に崩壊していく過程で、妃は過食にのめり込み、食べては吐くという生活がやめられなくなったという。没後20年、ダイアナ妃のチャリティ精神や息子達への深い愛情に改めて注目が集まっているが、今回は妃の摂食障害との闘いについてお伝えしたい。

■過食の始まり
ダイアナ妃に関する本『Diana: Her True Story – in Her Own Words』の筆者に、妃はショッキングな情報を録音したテープを届けていた。その中で、妃はこのように話している。
「過食症は、婚約の1週間後に始まりました。(そして克服まで10年近くもかかりました。)」
「夫は私のウエストに手をあて、こう言ったのです。『ああ、ちょっとここが太っているな』って。それが(過食症を)誘発したのです。そしてカミラの問題も…。」
「私は躍起になっていました。そう、必死だったんです。初めて(過食後に)嘔吐したときは、胸が躍りました。緊張感を緩和できる―そう思ったからです。」

■シェフの受けた衝撃
かつてダイアナ妃のシェフとして働いていた男性は、「あれも」「これも」と料理を大量に要求し平らげる凄まじい食欲だったダイアナ妃について、こう回顧している。
「なぜこんなに食べ物を欲しがるのか、常に疑問に思っていました。しかしシェフの自分には何もできなかった。料理を作ることが私の仕事だったのですから。私はシェフであって、心理学者でも医師でもありません。『こんなに食べてはダメです』などと、妃に言える立場ではなかったのです。それに異常には気付いたものの、当時は過食症については何も知りませんでした。」
大量に食べた後は、嘔吐するなどして胃袋を空っぽにしていたというダイアナ妃。その結果、妃の体重はみるみる落ち、誰もが不思議に思うほど細身になっていった。

■治療後の変化
その後ダイアナ妃は専門家による治療を受け、再び健康体を取り戻した。そして自らの病気を公表し、同じ症状に苦しむ人達に「ぜひ専門家に相談を」と訴えた。その頃の妃は連日ジムに通い、健康的な食生活や暮らし方も話題になった。そんな妃の影響を受け、90年代には摂食障害を克服すべく専門家や医師のもとを訪れる女性が急増し「まさにダイアナ効果だ」と大きく報じられた。

画像は『The Diana Award 2017年8月15日付Facebook「Our next 20th anniversary event to celebrate Princess Diana's life & legacy is @HN_Leeds with Jimmy Choo.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)