MotoGP第13戦サンマリノGPの開幕前に、モビスター・ヤマハMotoGPのマーベリック・ビニャーレスとバレンティーノ・ロッシ、モンスター・ヤマハ・テック3のヨハン・ザルコが意気込みを語った。
■バレンティーノ・ロッシ(MotoGPクラスランキング4位)
先週、VR46モーターランチでのオフロードトレーニング中に転倒、右足の脛骨と腓骨を骨折したバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)。手術は無事成功したものの、ホームレースの今レースを欠場することになった。なお、今レースにモビスター・ヤマハMotoGPはロッシの代役は起用せず、マーベリック・ビニャーレス一人体制で参戦する。
「ホームグランプリに出場できないことはとても残念。大勢のファンの前でライディングすることは特別だし、ホームレースをとても楽しみにしていたけど、今は治療に専念しなければならない。チームは僕のリハビリをサポートしてくれている」
「幸いなことに僕自身は大丈夫。それほど悪くはないし、すでに軽い理学療法を始めている。回復するまでの時間は決して短くはないが、できることは可能な限り行ない、一日でも早い復帰を望んでいる。ここ数日間のファンのみんなが見せてくれた愛情に感謝している」
■マーベリック・ビニャーレス(MotoGPクラスランキング3位)
前戦イギリスGPで2位に入賞。マルク・マルケスがノーポイントに終わったことで、マルケスと4ポイント差のランキング3位につけるビニャーレス(ヤマハ)。
ミサノでは2013年のMoto3クラス時代に2位入賞経験がある。MotoGPクラスでは1年目の2015年が14位、2年目の昨年は予選3番手から5位に入賞している。
「バレンティーノ(・ロッシ)と共にミサノでレースをできないのはとても残念。彼にとって特別なGPだし、彼のホームレースでもあるので、彼がそこにいないということは本来のレースとは異なる。彼の回復を望むし、一日も早い復帰を望んでいる。僕たちはシルバーストンで表彰台に立った後、モチベーションも高く、再びいい方向に向かって進んでいる」
「シーズン序盤と同じフィーリングをマシンに感じ始めている。これは僕に落ち着きももたらし、各レースでポイントを獲得することに集中できる。数週間前にミサノで行なったテストで、いいパフォーマンスができたことはとてもポジティブ。多くの部分でセットアップが進み、改善されたので、100%トライして、ヤマハに勝利をもたらしたいと思う」
■ヨハン・ザルコ(MotoGPクラスランキング6位)
コンスタントに上位入賞を続け、ルーキートップ、インディペンデントチーム勢トップのランキング6位をキープするヨハン・ザルコ(ヤマハ)。
ミサノは、Moto2クラス時代の2014年に3位、2015年に優勝、2015年と2016年には2年連続でポールポジションを獲得した経験を持っており、MotoGPクラスでは今回が初レースとなるが、活躍に期待がかかる。
「オーストリアとシルバーストンの後で、タイトコースのミサノを訪れることはエキサイティング。日曜の決勝レースに向けて、チームと一緒にセットアップの効果的な仕事に取組み、快適さを感じることが非常に重要だ」
「レースウイークが簡単ではないことは確かだけど、最初から最後まで安定した走りがしたい。ミサノは好きなサーキットの1つで、過去にはよい思い出がある。目標は多くのポイントを稼ぐためにトップ5でフィニッシュすることだ」