FIA会長のジャン・トッドは、コクピット保護デバイス“ハロ”がF1ファンに受け入れられるよう、独創的なアイデアを検討していることを明かした。
ハロの外見は全体的に不評であり、F1のDNAを根本から損なうと信じている人々も多い。しかしF1の運営組織であるFIAは、あくまで安全性を優先し、コクピット保護デバイスの使用を来年から義務付けることを決めた。
ドライバーのなかにもハロの導入に否定的な者がいることが信じられないというトッドは、「だからこのスポーツを牽引していく信頼できる人々が必要なのだ」とAuto Motor und Sport誌に述べた。
ハロへの批判は長くは続かないとトッドは考えている。
「私がハロを2018/2019年シーズンからフォーミュラEに導入すると述べた時は、なんの批判もなかった」
「そしてハロを2018年のF2マシンに導入すると発表した時も、ネガティブな意見は何も聞かれなかった。このことから、人々はハロに慣れつつあるのだということが分かる」
しかしトッドは、ハロが受け入れられるよう、いろいろな方法を検討しているようだ。
「特別なカラーリングのハロをポイントリーダーに与えるというアイデアなども聞いている」とトッドは語った。
「すでにいくつかのチームがハロのスペースをスポンサーに売ったという話もあるが」と彼は付け加えた。