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ホンダF1の元コンサルタント、ジル・シモンがFIAの技術部門責任者に就任

2017年09月06日 17:12  AUTOSPORT web

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ジル・シモン
ホンダF1の元エンジンコンサルタント、ジル・シモンが技術部門の責任者としてFIAに加わった。

 FIAは技術部門に変更を加えており、シモンの就任もその一環である。FIAではシングルシーター選手権すべてを担当するための、新部門が創設されようとしている。

 シモンは2010年にもFIAの技術兼パワートレイン担当ディレクターを務めた経験があり、それ以前はルノー、プジョー、フェラーリにも在籍。直近では2015年から2017年シーズン序盤まではコンサルタントとしてホンダのパワーユニット開発に携わっていた。

 当初、彼の関与はチームの舵取りを安定させ、マクラーレンとの円滑な関係を築くための助けとなった。しかし2017年の新型パワーユニットが期待はずれのものとなり、シモンはホンダを離れる決断をした。

 新たなポジションでのシモンは、FIA主催の選手権ラインアップを発展させる目的のもと、新たな技術的解決策の評価をすることになる。FIAは声明の中で、以下のように述べている。

「スポーツ担当事務総長直属で、ジル・シモンはFIAのテクニカルディレクターに就任する」

「FIAの戦略的かつ公正なビジョンと合致する、意欲的で実用的な技術面の解決策を提案し、選手権の発展に貢献するだろう」

「そのためにも、彼は選手権のグローバル運営を担当するFIAの部門、そして安全部門とも密に協力しあって仕事を進める予定である」

 FIAはF1、F2、F3、F4からなるシングルシーター競技に特化した新たな部門を創設する。部門の責任者にはF1イベントのレースディレクターとして知名度の高い、チャーリー・ホワイティングが就任する予定だ。

 ホワイティングの任務は「草の根レベルとピラミッドの頂点とのつながりを強化すること」とFIAは述べている。

 ホワイティングはまた、「これらの選手権のプロセスと相乗効果を最適化し、FIA内のF1部門との一層の統合を図り、利点を得るように」との指示も受けている。

 新体制では、スポーツと技術的な問題に対する責任が新たに割り当てられている。スポーツ及び選手権の運営はローレン・メキースの手に委ねられる一方、マーチン・バドコウスキーが技術面の担当を務める。

 シングルシーター委員会の元委員長であるフレデリック・ベルトランは、フォーミュラE、WEC世界耐久選手権、WTCC世界ツーリングカー選手権の担当となる。