WRC世界ラリー選手権に参戦するシトロエン・レーシングが、10月5~8日に行われる第11戦ラリー・デ・エスパーニャへの参戦体制を発表。エースドライバーのクリス・ミークに加え、ステファン・ルフェーブル、カリッド・アル-カシミの3名体制で挑む。
2017年シーズン、シトロエンは序盤から苦戦。これまで10戦を終えて1勝しかできておらず、チームランキング最下位と低迷している。
また、チームに唯一の勝利をもたらしたミークも、アクシデントやクラッシュなどが相次ぎ、10戦中5戦でノーポイントと苦戦。第8戦ポーランドでは“休養”として、ラインアップから外れる事態にもなっていた。
チームは第6戦ポルトガルからアンドレアス・ミケルセンをスポット起用するなど策を講じてきたが、スペインで行われる第11戦ではチームに所属する3名を起用する。
なお、ミケルセンは既報の通り、第11戦からはライバルチームのヒュンダイへ加わり、2017年シーズンを戦う。
チームを率いるイブ・マトン代表は「(舗装路と未舗装路の)ミックスサーフェスで争われるラリー・デ・エスパーニャは、シトロエンC3 WRCのポテンシャルを発揮するには最適な場所だ。もう一度、優勝争いに加わることを願っている」と語った。
「(第10戦ドイチェランドのSS1でクラッシュした)クリス・ミークは、ドイチェランドのデイ2以降で自信を取り戻したはずだ。好成績を期待している」
「ステファン・ルフェーブルに関しては、かなり前からラリー・デ・エスパーニャに投入すると明言してきた。彼の成長も楽しみだ。最後に、カリッド・アル-カシミには、ラリーを楽しみながら戦ってもらいたい」
「(レギュラードライバーのひとりである)クレイグ・ブリーンのファンには、彼の走りを見せられず申し訳なく思う。しかし、予算の関係上、これ以上マシンを投入することはできないんだ」
「シーズン前、クレイグとは13戦中11戦に出場してもらうと話をしていた。そして、改めて相談を重ねて、(第12戦)ラリーGBと(第13戦)ラリー・オーストラリアには出走させることになったよ」
また、マトンは「アンドレアス・ミケルセンと、(コドライバーの)アンダース・イエーガーが新たな契約を交わしたことを祝福したい」とも述べている。
「彼らと仕事をするのは楽しかったし、2018年シーズンではふたりがWRCにフル参戦できることを願っている。2018年に向けて、私たちもアンドレアスと契約することを検討していたが、実現には至らなかった」