DSヴァージン・レーシングは9月5日、同チームのリザーブドライバーを務めるアレックス・リンとレギュラードライバーの複数年契約を結んだこと明らかにした。リンは、すでに複数年契約を結んでいるサム・バードとともにフォーミュラEの2017/18シーズンにフル参戦する。
2016/17シーズン、チームランキング4位となったDSヴァージン・レーシング。今季はエースドライバーのバードと、WTCC世界ツーリングカー選手権王者で今シーズンからTOYOTA GAZOO RacingのLMP1ドライバーとしても活躍するホセ-マリア・ロペスの布陣でシーズンを戦い、ダブルヘッダーラウンドとなった第9戦/第10戦ニューヨークePrixではバードが2連勝を飾った。
そんなバードの新たなチームメイトとなるリンは、WEC世界耐久選手権への参戦を優先したロペスの代役として、ニューヨークラウンドでフォーミュラEに初参戦。デビュー戦となった第9戦では、いきなりポールポジションを奪ってみせ周囲を驚かせた。
「シーズン4(2017/18シーズン)のドライバーラインアップを発表することができ、うれしく思う」と語るのはチーム代表のアレックス・タイ。
「アレックス(・リン)はGP3でチャンピオンを獲得しマカオGPでの勝利、さらにGP2(現F2)の優勝経験もあるなど、国際レースで多くの実績を持っており、フォーミュラEでもすぐに上位争いに加われることは分かっている」
「DSヴァージン・レーシングでは、アレックスのような若いドライバーやフォーミュラEの次世代を担うドライバーを育てることも重要だと考えているんだ」
「グリッド上でもっとも才能のあるドライバーのひとりであるサムと新たに加わったリン、そして我々のクルマが来シーズン、トップを争うことができるパッケージであることを信じている」
また、レギュレードライバーへの昇格が決まったリンは「2017年1月から彼らと一緒に仕事をしてきたが、素晴らしいグループと高いエンジニアリングから学び、彼らのセットアップと僕自身を結びつけることは本当に喜ばしいことだ」と語った。
「彼らに歓迎されていると感じている。ニューヨークでシリーズデビューをする機会をくれただけでなく、フルタイムのレースシートを与えてくれたアレックス・タイに感謝したい」
「僕はクルマをさらに発展させることでチームを助け、来シーズンはチームのみんなに信頼されるように全力を尽くすつもりだ」