フェルナンド・アロンソは、マクラーレンが2018年にどのメーカーのパワーユニットを搭載するのかを知ったうえで、契約を更新するかどうかを決めると語った。マクラーレンは、次戦シンガポールGP前には状況をはっきりさせることを望んでいる。
マクラーレンが、2018年にホンダとのパートナーシップを継続するか、ルノーにスイッチするかが、近いうちに明らかになろうとしている。ホンダと組んで3年、低迷し続けているマクラーレンは、他のパワーユニットに変更したい考えであり、唯一の選択肢であるルノーとの契約を希望している。しかし、ルノーは供給先を4チームに増やすことには否定的であり、現在ルノーユーザーであるトロロッソがホンダにスイッチしない限り、マクラーレンとは契約を結ばない意向だ。
状況は複雑だが、マクラーレンのエグゼクティブディレクター、ザック・ブラウンは、今週にも決断を下すかもしれないと示唆している。2017年末でマクラーレンとの契約が切れるアロンソは、チームが2018年からどのパワーユニットを積むのかを知ってから、残留するかどうかを決めたいと発言した。
「チームに忠実でありたいと思っている」とアロンソはイタリアGP直後の月曜、スペインの放送局Antena 3に対して発言した。
「彼らとは厳しい時期を共に過ごしてきた。僕はチームの一部だと感じている」
「マクラーレンは難しい状況にある。3年にわたって競争力がとても低かった。F1の歴史のなかでベストチームのひとつであるマクラーレンにとって、戦えない状態で3年を過ごすというのは限界だと思う」
「どうなるのか、僕は分からない。だが前向きな気持ちでいる。彼らの決断を待ってから、自分の決断を下す。彼らが決断を下し、(来年の)パッケージがはっきりしたら、決めるつもりだ」
ザック・ブラウンは、イタリアGP決勝後、マクラーレンがルノーエンジンを獲得すればアロンソが残留する可能性が高まるかとSky Sportsに聞かれ、「おそらくそうなる」と答えた。
「彼は我々のチームを愛している。レースへの情熱も全く衰えていない。ただ、我々のチームに競争力を求めているのだ」
しかしブラウンは、ホンダとのパートナーシップを継続しても、アロンソが残留する可能性がないわけではないと述べた。
「現状が続いても彼が残る可能性はある。ホンダと続ければ彼が残らないことは決まっているなどとは、言うつもりはない」
「マクラーレンにとって重要な週になる。(イタリアの決勝日には)FIAやチェイス・キャリーと会って話をした。彼らは非常に協力的だった。ホンダに関してすべての問題をうまく処理したい。我々と、あるいは他のチームと組む形でF1に残るようにしたい」
「すべてをシンガポールの前にはっきりさせたいと思っている。そこではこの件についてコメントできることを願う」