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NASCAR第25戦:トヨタが伝統のダーリントン制圧。残り2周の逆転劇でハムリン2勝目

2017年09月05日 17:32  AUTOSPORT web

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シーズン2勝目を挙げたデニー・ハムリン(トヨタ・カムリ)
モンスターエナジーNASCARカップは9月3日、第25戦ダーリントンが行われ、デニー・ハムリン(トヨタ・カムリ)が終盤に逆転劇を演じてシーズン2勝目を飾った。

 70年近い歴史を持つ伝統あるコース、ダーリントンでの1戦は米国のレイバーデー前日の日曜日にナイトレースとして行われる1戦。また、チャンピオンを決める“プレーオフ”までは残り2戦となるレースでもある。

 367周で争われた決勝では、序盤からトヨタ勢が上位を独占。100周目までのステージ1、200周目までのステージ2ともにマーティン・トゥルーエクスJr.(トヨタ・カムリ)が制していく。

 迎えた167周の最終ステージは、レース残り100周がグリーンフラッグ下で推移したため、各チームともピット戦略が分かれることに。

 そんななか、ハムリンは313周目にピットへ向かったが、ブレーキングが間に合わなかったため、ピットへ入れず。翌周にカイル・ブッシュ(トヨタ・カムリ)と同じタイミングでピットへ向かい、大きくタイムを失ってしまう。

 14番手でコースへ復帰したハムリンだが、ピット戦略の異なるチームが作業を終えるとトップを走るトゥルーエクスJr.を追い上げ始める。

 トゥルーエクスJr.より10周フレッシュなタイヤを履くハムリンは、周回を重ねるごとにギャップを縮め、残り5周でテール・トゥ・ノーズへ持ち込んでみせる。すると、レース残り2周というタイミングで、トゥルーエクスJr.のタイヤがバーストしてウォールにヒット。クラッシュには至らなかったが、大きくポジションを落としてしまった。

 これで首位に浮上したハムリンがトップチェッカー。シーズン2勝目を手中に収めた。

「持てる限りの全力を尽くした」とハムリン。

「この勝利は、レイ・ヘンドリックやウェイン・パターソンといったレジェンドドライバーに捧げたい。1985~1989年の間、僕はここで彼らの走りを見て、いろいろなことを学んだんだ」

 2位はカイル・ブッシュ(トヨタ・カムリ)、3位はカート・ブッシュ(フォード・フュージョン)が獲得。タイヤバーストがあったトゥルーエクスJr.は8位でチェッカーを受けている。

 なお、トゥルーエクスJr.はこのレースで通算17度目のステージ優勝を達成。レギュラーシーズン最終戦を待たずして、ポイントリーダーの座を確定させ、プレーオフで有効となるボーナスポイント15点を手にしている。

 モンスターエナジーNASCARカップ第26戦は9月9日に、バージニア州のリッチモンド・インターナショナル・レースウェイで開催。このレースはプレーオフ突入前のレギュラーシーズン最終戦となる。