モンツァでのF1イタリアGP決勝で、ジョリオン・パーマーとフェルナンド・アロンソがまたもいさかいを起こしたが、パーマーは自身のドライビングに対するアロンソの批判を一蹴した。
ふたりは1週前のベルギーGPでも対立している。パーマーは、アロンソの走行によって自分がコースから押し出されたと主張したが、アロンソの走りはペナルティを与える根拠にはならないとスチュワードは判断した。
イタリアGP決勝でもふたりは接近戦のバトルになり、今度はアロンソがパーマーのドライビングに抗議の声をあげる番となった。
第2シケインに進入する際、パーマーはアロンソとホイール・トゥ・ホイールになり、パーマーはシケインを飛ばしてコースに復帰。ここでポジションを明け渡さなかったことから、アロンソの怒りに火がついた。
パーマーは、イギリスの衛星テレビ局Sky Sportsの取材に対して、次のように話している。
「コーナーに進入するときは僕が先だった。彼がブレーキをものすごく遅らせたせいで、コースから外れざるを得なくなったんだ」
「フェルナンドはこのことをひどく不満に思っているだろうし、次戦でも確実に議論の対象になるだろうけど、僕にとってはどうでもいいことだ」
パーマーの走行への怒りが隠せないアロンソは、パーマーがその後どうなったのかを無線でしつこく問い続けた。そしてパーマーがリタイアしたと聞いたアロンソは「因果応報だ」と反応したものの、自身もその後に戦列を離れている(17位完走扱い)。
「そうなるんじゃないかと思っていたよ」とパーマー。
「(モンツァで行われた)大きなミーティングでも話に出たけど、もし誰かが自分より内側にいたらブレーキを離すしかない」
「エイペックスに入るときに先行していたとしても、もうひとりはクラッシュするかコーナーをカットせざるを得ない。だから僕はカットして、(アロンソとの)サイド・バイ・サイドでコースに戻った。そして次のコーナーで前に出たんだ」
決勝でのパーマーは最高で11番手につけており、タイムペナルティやリタイアさえなければトップ10も狙えたはずだと考えている。
「レースではかなり良い調子だったんだが、その後のピットストップで5秒のペナルティ消化をしたために、かなり後ろに下がってしまった」
「良いペースだったし、集団の誰よりも速く走れていて、ポイント獲得まであと少しのところにいた。(第2スティントで)スーパーソフトを履いていたときに、何人かを追い越すチャンスがなかったことが悔やまれるよ」