外出中、特に至近距離に赤ちゃんがいる時、その可愛さに思わず頬が緩んでしまう。ニッコリ笑いかけると、反応を示してくれるのも嬉しい。しかし、いくら可愛いからといっても、その先の行為(勝手に触るなど)は「絶対にしてほしくない」と考えるママは多いようだ。
先日のガールズちゃんねるに立った「自分の赤ちゃんが他人に触られたり笑いかけられたりしたら嬉しいですか?」というトピック。投稿者は、他人の赤ちゃんに対する距離感には「程度があると思う」と主張。バスの中で見た女性が、近くにいた他人の赤ちゃんにずっと笑いかけたり手を触ったりするなど戯れ続けていたとし、「こういう時、お母さんはどんな気持ちなのか気になった」のだという。(文:みゆくらけん)
「どこ触っているか分からない手で勝手に触らないでほしい」
この投稿へは多数のコメントが殺到したが、その多くは「笑いかけるのはアリだが、勝手に触るのはナシ」という意見だ。「可愛いわね」と声を掛けられたりする分には嬉しいが、断りなく触られると「驚いてしまう」「拒否反応を示してしまう」などといった声が多く挙がった。
触ってほしくない理由は主に2つ。ひとつは「抵抗力の弱い赤ちゃんを菌やウイルスから守るため」というもの。
「どこ触っているか分からない手で勝手に触らないでほしい」
おそらくこのコメントがママたちの本音だろう。子どもに手を伸ばしてくるのは年配者(特におばさん・おばあさん)に多い傾向があり、その人たちは赤ちゃんの可愛さにとにかく夢中で悪気はない。しかし、「知らないおばちゃんからの口へのチュー」に代表されるような行き過ぎた行為には、
「母親でさえ虫歯予防にキスできないのに」
「ウイルスもらって来ないように、消毒とか除菌小まめにやって、細心の注意払っているのに、こっちの努力が水の泡」
などという猛抗議の声が多い。口にチューとまではいかなくとも、明らかに汚れた手でほっぺを触ってきたり、顔の湿疹部分に触れてきたりするのもNG行為のようで、衛生面での問題を指摘する声が多い。
「大袈裟!!神経質!!ってぐらいでいいんだよ」
赤ちゃんを触ってほしくないもうひとつの理由として挙がっていたのは、赤ちゃんをケガや犯罪から守るための親としての警戒だということだ。「可愛いですね、抱っこさせてもらえますか」と近づき、抱っこした赤ちゃんを次々に骨折させる女のニュースが過去にあったこともあり、
「誰に対しても警戒するのは当たり前。大袈裟!!神経質!!ってぐらいでいいんだよ。何かあってからでは遅い」
という声も。中には「触られたくないとか何様なのかなと正直思う」「脚くらいチョンチョンとするのは良くない?」などという反発の声もあったが、親としては神経質にならざるを得ない心境なのかもしれない。
そういえば小原正子(クワバタオハラ)も、過去にブログで同じような悩みを吐露していた。芸能人ということもあり、目立つがゆえに悩みはより深刻だっただろう。「キャー!触らせて~」と駆け寄る関西おばちゃんの距離の近さに戸惑う小原は、思わず「触らないで!」と言ってしまったとし、「急に触られるのは抵抗あります」と理解を求めていた。
赤ちゃんは守らなければいけない。しかし、必要以上に他人に目を光らせ神経質になるのも世知辛い。コメントの中にあった「もう気安く触れる時代じゃないんだ」という言葉が、つくづく胸に染みる。