女優の武井咲さん(23)が、EXILEのTAKAHIROさん(32)と9月1日に結婚を発表した。これにより、CMの継続出演が困難になり、高額の違約金が発生する可能性があるとデイリースポーツなどが報じている。
武井さんは現在、「洋服の青山」や日本弁護士連合会など10社のCMに出演している。そのほか、出演予定だった映画やテレビも含めると違約金の総額は10億円にも上るのではないかと言われている。
JTBの担当者「イメージが上がることも下がることも無いです」
キャリコネニュースでは、武井さんがCMに出演している各社にこの件について問い合わせたが、
「イメージが上がることも下がることも無いです。制作スケジュールが変わるといった話もありません」(JTB)
「この度のことはおめでたいことで、お祝い申し上げます。私どもとしては、今後もご活躍をしてほしいと思っております」(資生堂)
と、出演打ち切りなどを検討している様子はなかった。違約金に関しても、「会社によっては個別にそうした契約をしているところもあるのかもしれないが、弊社は現段階ではそういったことは考えていない」(イオン)との回答をした企業がほとんどだ。ハウス食品、青山商事も、結婚・妊娠の報道を受けての対応は「特にない」と述べている。
武井さんがCM出演しているエスエス製薬のアレルギー薬「アレジオン」には、授乳中の人は服用を避けるか、服用時には授乳を控えるよう但し書きがある。こうした背景から、デイリースポーツの記事ではCMの終了の可能性が高まっていると名指しされていた。エスエス製薬の担当者にこの報道について聞いたが、武井さんの結婚・妊娠の報道があってから日が浅いこともあり、
「報告を受けたばかりなので、現段階では何も申し上げられない」
と返答するにとどまった。日本弁護士連合会は「対応が必要かどうかも含めて検討している」とのことだった。
山本一郎氏「うっかり賠償請求が割れたら逆にスポンサーが叩かれるお」
「一般的にCMは契約書で、契約期間中の結婚や離婚、妊娠などが制限される場合が多い」との報道があったため、「仕事第一その他は二の次な国だなーって プライベートを縛るのもそもそも論外なんだよな」と、倫理的な側面で疑問を持つ人も多い。
契約そのものの信憑性については、投資家の山本一郎氏が自身のツイッターで
「いまどき薬物とかではない話で本当にそんな揉め方するかな。ひっそり降ろされるとかはあると思うけど、うっかり賠償請求が割れたら芸能人の労働云々で逆にスポンサーが叩かれるお」
と指摘している。
2012年には、女優の黒木メイサさんが赤西仁さんと結婚・妊娠した際には億単位で違約金が発生したと言われている。不倫や薬物の使用といった犯罪で企業イメージを損なうのならまだしも、結婚や妊娠がイメージを悪化させる要因になるとの見方が根強くあることについては、「いつの時代だよ」と呆れる声も出ていた。