オーストラリアで高い人気を誇っているヴァージン・オーストラリア・スーパーカーチャンピオンシップ。このシリーズにニッサン・アルティマで参戦しているマイケル・カルーソのマシンが、9月15~17日に行われるサンダウン500で、日本ではおなじみのカルソニックブルーに彩られることになった。
これまでもバサーストに挑んだR32スカイラインGT-Rのトリコロールカラーに彩られたりと、スーパーカーのアルティマは“伝統的”カラーに彩られたことがあったが、シリーズの“レトロラウンド”であるサンダウン500に参戦するカルーソのアルティマが、新たなレジェンドカラーに彩られることになった。
採用されたのは、日本で数多くの伝説を残してきたカルソニックブルーだ。カルソニックカンセイは、前身の日本ラヂエーター時代からチーム・インパルと星野一義監督を長年サポートしており、特にグループA時代のR32スカイラインGT-Rはその象徴と言える。
その後もJTCC全日本ツーリングカー選手権やJGTC全日本GT選手権でもカルソニックブルーのマシンが登場したほか、現代でもスーパーGT500クラスのカルソニックIMPUL GT-Rがブルーのカラーリングで戦っている。
そんなカルソニックブルーがオマージュされたアルティマは、1990~93年のR32スカイラインGT-Rのカラーリングが参考にされており、フロントウインドウ部のイエローや、サイドに入れられたマイケル・カルーソ、コンビを組むディーン・フィオーレの名の位置、そしてかつての楕円形のニスモエンブレムなど、“こだわり”も多く見られる。
「ニッサンは今まで多くの世界中のモータースポーツで歴史を作っていて、多くの素晴らしいカラーリングがあるんだ。カルソニックカラーはニッサンのレース史のなかでも最も有名なもののひとつだと思うよ」とカルーソ。
「オリジナルのカルソニックGT-Rは、コース上で素晴らしい成績を収めて、レースの歴史のなかでも聞いたことがないような記録を作ったと聞いているんだ。だからこのカラーリングで戦うサンダウン500で、成功を思い描けるようにしたい」
このサンダウン500では、リック・ケリー、トッド・ケリーのアルティマも、1970年代に北米で戦ったダットサンのカラーリングをモチーフにしたマシンで参戦する。