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世界ラリークロス:第9戦フランス。ヨハン・クリストファーソンが新記録の4連勝

2017年09月04日 17:02  AUTOSPORT web

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WorldRXの新記録となる4連勝、年間8表彰台をマークしたヨハン・クリストファーソン
WorldRX世界ラリークロス選手権の第8戦がフランス・ブルターニュ地方にある名門トラック、ロエアックを舞台に開催され、フォルクスワーゲン・スウェーデンの支援でワークス参戦するPSRXのヨハン・クリストファーソン(フォルクスワーゲン・ポロGTI RXスーパーカー)が、WorldRXの新記録となる4連勝を飾った。

 4セッションの予選ヒートすべてで3番手以内を記録し、2度のトップタイムを刻んだクリストファーソンは、その勢いのままチームメイトでありPSRX代表を務めるペター・ソルベルグ(フォルクスワーゲン・ポロGTI RXスーパーカー)を破りセミファイナル1を制覇。

 ファイナルでも圧巻の走りをみせ、2位のセバスチャン・ローブ(プジョー・208WRXスーパーカー)を3秒差で下し、歴史的な4連勝のニューレコードを樹立。さらに、今シーズンを通じて8度目の表彰台となり、こちらも新記録というメモリアルな1戦となった。

「本当に素晴らしい内容だ。マシンにはとても自信があったし、これはチームみんなのハードワークのおかげだ」と、今季5勝目の喜びを語った28歳のクリストファーソン。

「天候が不安定だったけど、それも僕らに味方してくれた。ペター(・ソルベルグ)のような経験豊富なチームメイトがいてくれることもアドバンテージになっていて、つねに彼が重要なインフォメーションをもたらしてくれた」

「もちろん、2台のマシンでつねにプッシュして情報共有できたからこその結果だけど、PSRXフォルクスワーゲン・スウェーデンのチームワークは、お金では買えないものだ。チームスタンディングでは112ポイントで首位に立っているけど、引き続き懸命に努力してドライバーの勝利も重ねられるとうれしいね」

 一方、予選ヒートの序盤2セッションで首位となり週末をリードするかに見えたローブは、「もちろん勝つことを望んだが、それでも素晴らしい週末だった」と振り返った。

「今回はフォルクスワーゲン勢と互角に戦えていたし、表彰台で終われるだろうことは確実だった。ヨハン(・クリストファーソン)は決勝でとても速かったけど、トリッキーなコンディションのなかで自分としても最善のドライブができた」

「僕と(チームメイトの)ティミー(・ハンセン)は今週末、間違いなく優勝争いができていたので、次のラトビアでは勝利を狙いたい。もちろん、ヨハンの言うようにチームメイトとデータを共有してお互いに高め合えるとなお良いね」

 そして続く3位表彰台に上がったのは、ドイツ・ホッケンハイム戦以来となる久しぶりのポディウムとなった2016年王者のマティアス・エクストローム(アウディS1 EKS RXクワトロ)。

「トップ3に戻れたのは喜ばしいことだ。この素晴らしい成果を挙げることのできるチームを、ふたたび喜ばせることができた」

「僕は(次戦ラトビアの)リガと(第11戦となる地元ドイツの)ブクステフーデを楽しみにしている。僕らは最近、両方のトラックでテストを行ったけど、上手くいけばふたたびトップに近づくことができると思う。コンパクトなマシンはラリークロスでとても重要で、次は予選ヒートから先頭を走って、セミファイナルに向けてポールを獲ることができればうれしいね」

 そのほか、ファイナルではフーニガン・レーシング・ディビジョンのアンドレアス・バッケルド(フォード・フォーカスRS RXスーパーカー)が4位、右フロントタイヤのパンクに見舞われたペターが5位、セミファイナル2を首位通過し、フロントロウに並んでいたティミー・ハンセンは、4周目にギヤボックストラブルに見舞われ6位に終わっている。

 この週末の結果により、ドライバーズランキングで2位ソルベルグに46ポイント差としたクリストファーソン。次戦第10戦は、東欧ラトビア・リガのダウンタウン中心部にあるビエルニエキ・国際スポーツベースの公園内を舞台に開催される。