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F1第13戦イタリアGP決勝トップ10ドライバーコメント

2017年09月04日 16:42  AUTOSPORT web

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2017年F1第13戦イタリアGP
2017年F1第13戦イタリアGP決勝トップ10に入ったドライバーたちが決勝日を振り返った。

■メルセデスAMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム
ルイス・ハミルトン 決勝=1位
 この2戦は僕らチームがすごく強かったね。今日のマシンの感触は素晴らしかった。最初のスティントが特によかった。今日は後ろに大きなギャップを築くことができたから、比較的楽にタイヤのライフを伸ばすことができたんだ。バルテリ(・ボッタス)はすごくいい仕事をしたね。順位を上げて僕との1-2フィニッシュを達成した。

 久しぶりに連勝してランキングトップに立ったからとてもいい気分だ。でも戦いはこれからも続く。今年のフェラーリはすごく速い。特にハイダウンフォースのコースが得意だ。これからも接戦が続くだろう。シーズン最後のチェッカーフラッグを受けるまで、“ビースト・モード”で突っ走るつもりだよ。

(表彰台でティフォシからブーイングを受けたことについて聞かれ)あの時は、頭のなかですてきな歌が流れていたんだ。だから聞こえてなかったよ。イタリアでは仕方のないことだ。

 この5年、6年、10年ぐらいはずっと、フェラーリドライバーが表彰台の一番上に立たないと、だいたいこういうことが起こる。フェラーリに勝つと、悪役になってしまうんだ。今日は僕とバルテリがいなければ、フェラーリが勝ったわけだからね。

 だから僕らは悪役だ。でも、時には悪役になるのもいい。気にしないよ。僕は彼らに対して敬意を持ち続けるつもりだ。彼らの情熱は素晴らしい。皆が赤いクルマを愛している。

 でもあの中にユニオンジャックがあったのを見たよ。イタリア人の中にもフェラーリファンからメルセデスファンになった人がいるんだ。そんな風に変わる人もいれば、変わらない人もいる。でも一年ごとに、少しずつ、僕が変えていくつもりだよ。

■メルセデスAMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム
バルテリ・ボッタス 決勝=2位
 4番グリッドからスタートして2位でフィニッシュできたんだから、この結果には満足だ。なにより、チームが1-2フィニッシュを達成できたことがうれしいよ。

 今日はいいレースができた。スタートでひとつポジションを落としたけれど、幸いすぐに取り戻すことができた。それからウイリアムズとフォース・インディアも抜いたんだ。

 その後のペースはすごくよかった。本当に楽しんで走れたよ。今日のマシンは強力だった。

 表彰台に立つことができて最高の気分だ。モンツァの表彰台は、F1のなかで圧倒的に一番とはいわないまでも、最高の部類に入る。素晴らしい雰囲気とノイズ、そして大勢の人たち……。皆がこの雰囲気を体験できればいいのにね。

 僕らには課題がまだたくさんあることは分かっている。今後のレースではフェラーリと接戦になるだろう。

■スクーデリア・フェラーリ
セバスチャン・ベッテル 決勝=3位
 今日は彼ら(メルセデス)の方が速かったのは明らかだ。がっかりしているけれど、この結果を受け入れよう。僕らは自分たちができることをした。それが大事なことだ。表彰台がすべての埋め合わせをしてくれたように思う。

 予選のポジションが悪かったことで大きく遅れをとった。決勝で順位を上げるのに少し時間がかかったんだ。(メルセデスの)後ろまで来た時には、6秒から8秒のギャップがついていた。

 僕らのペースはよくなかった。スティント終盤、かなり使い古したタイヤで走ったときは悪くなかったけどね。

 40周目にコースオフした後、マシンに何か不具合が出た。片側に引っ張られるようになり、ブレーキング時にマシンを100パーセント信頼することができなくなった。プッシュできなかったから、(後ろとの)ギャップをコントロールすることに集中した。なんとかうまくやれたからよかったよ。

(ポイントリーダーの座をハミルトンに奪われたことについて語り)まだ何戦も残っている。ポイントをたくさん取れるレースもあれば、取れないレースもある。それは当たり前のことだ。一番重要なタイミングでランキングトップに立っていればいいんだ。つまり最終戦の後だよ。それまで、毎回ベストを尽くして、ポイントを稼いでいく。

■レッドブル・レーシング
ダニエル・リカルド 決勝=4位
 この結果はものすごくうれしいね。今日は走っていて本当に楽しかった。自分のなかで今年お気に入りのレースはこことシルバーストンだ。どちらも後方からスタートしたレースだよ。

 レース中にいいオーバーテイクが何度かできたから、興奮しっぱなしだった。終盤は本当に速かったしね。セブ(ベッテル)が見えてきて、表彰台に乗りたいって気持ちが高まってきたから、最後まで彼を追いかけることにした。

 チームの皆は最速のピットストップ作業をしてくれたし、僕もファステストラップを記録した。うれしいじゃないか!パーフェクトな一日っていってもいいと思う。僕らのグリッドを考えると、これ以上のことはできなかったからね。

 もちろん表彰台に立ちたかった。あり得ないような、最高の雰囲気だったからね。来年、上れると信じているよ。

 今日はチームの皆を勇気づけるような結果を出せた。シンガポールが楽しみだ。

■スクーデリア・フェラーリ
キミ・ライコネン 決勝=5位
 レースの最初から最後まで、マシンバランスに苦しみ続けた。正しい感触を全く得ることができなかったんだ。数周、いい状態の時もあったけれど、ほぼずっとグリップとペースが足りなかった。

 楽な週末ではなかったね。あらゆるコンディションで格闘した。ドライでもそうだし、特にウエットでは苦しんだ。この手のサーキットに備えて、この問題を解決する必要がある。

 目指していた結果を出すことができず、がっかりしている。レイアウトを見れば、僕らにとって楽ではないタイプのサーキットなのだが、それがホームグランプリというのが残念だ。

 次のグランプリでも同じ状況だったら驚くだろう。シンガポールは理論上、僕らとの相性がいいはずだからね。次のレースでベストを尽くそう。

■サハラ・フォース・インディアF1チーム
エステバン・オコン 決勝6位
 レースを心から楽しめたし、パフォーマンスにも満足だ。ただ、少し残念な気持ちもある。今日は何とかして、ポディウムフィニッシュを達成したいと考えていたからだ。でも、現実的に考えると、僕らにはメルセデスやフェラーリと争えるほどのペースはなかったから、6位より上は望めなかったと思う。

 一時は(キミ・)ライコネンとの勝負になり、どうにか抑え込めるんじゃないかとも思ったけど、やはり彼の方が全然速かった。レースの大部分は(ランス・)ストロールとの激しいバトルになって、彼に抜かれないようにかなり頑張る必要があった。

 昨日は予選で好成績をあげ、今日は6位に入れたのだから最高の週末だったね。ハードワークを続けて、これほど競争力の高いクルマを与えてくれたチーム全体に、心からありがとうと言いたい。

■ウイリアムズ・マルティニ・レーシング
ランス・ストロール 決勝7位
 今日のレースにはとても満足している。いい戦いができたと思う。すごく楽しい時間を過ごしたよ。スタートで(エステバン・)オコンにポジションを奪われたのは、ちょっと残念だった。(ルイス・)ハミルトンの蹴り出しがいまひとつで、ポジションを守りに来たから、僕は少しスロットルを戻さなければならなかったんだ。

 それで3位に後退し、続いて2台のフェラーリと(バルテリ・)ボッタスのメルセデスにも抜かれた。レース終盤には大きなフラットスポットを作ってしまって、オコンに離され始め、最後は背後からフェリペに迫られた。全体としては、とてもポジティブなレースだった。7位でフィニッシュというのも、ほぼ事前の予想どおりだ。

■ウイリアムズ・マルティニ・レーシング
フェリペ・マッサ 決勝8位
 チームとして良い結果だったのは間違いないと思う。2台揃ってポイントを獲得するのは、いつだって良いことだ。今日は2台で合計10ポイントを持ち帰ることができた。レースの内容とコース上でのバトルは満足のいくものだったよ。

 終盤にランスと軽く接触してしまったけど、幸いなことに何事も起こらず、いい形でフィニッシュできた。今日のパフォーマンスとレースに満足している。チームにとっても良い日曜日だった。

■サハラ・フォース・インディアF1チーム
セルジオ・ペレス 決勝9位
 まずは、素晴らしい仕事をして、僕のクルマのギヤボックス交換をレースに間に合わせてくれたチームのみんなに感謝したい。

 今回は僕にとっては厳しい週末だった。金曜日には苦戦を強いられたし、昨日はQ3進出を逃して、レースが一段と難しいものになってしまった。

 今日はクルマのフィーリングも良くて、スタート直後のターン2でクルマに軽いダメージを負ったにもかかわらず、最初のスティントではペースも良かったんだ。だけど、ピットストップの後は、いろいろとうまく行かなかった。ピットストップに時間がかかった上に、トラフィックにつかまってしまったからね。

 おそらく全部合わせて2秒ほどロスしたと思うし、実際に僕とウイリアムズ勢との差はそれくらいだった。それを何とか取り戻そうと全力を尽くしたものの、彼らを抜く前にレースが終わってしまった。あと2周もあればオーバーテイクできたと思うけど、まあ、それがレースというものだ。

 もう少し上の順位を狙っていたが、それでもある程度のポイントは持ち帰れたし、この結果には満足しているよ。

■レッドブル・レーシング
マックス・フェルスタッペン 決勝=10位
 いいスタートを決めて、すぐにザウバーの2台に割って入って、その後、ブレーキングですごくいいラインを取って、ターン2の出口でまたひとつ順位を上げた。かなりいいレースになりそうだった。

 でも、3周目に(フェリペ・)マッサと接触して、タイヤがパンクした。それで僕のレースは事実上終わってしまった。

 ソフトタイヤでスタートし、そのタイヤがパンクした。それで2回ストップに切り替えなければならなかった。がっかりだよ。でもどうしようもない。

 前に追いつこうとしてプッシュしたら、マシンはすごく好調だった。だからそれについては不満はないよ。

 少なくとも完走はできたし、1ポイントは取れたから、序盤に起きたことを考えれば、それほど悪くない。ダニエル(・リカルド)は4位でフィニッシュした。今日、僕らのマシンはかなり調子がよかったみたいだね。シンガポールでは表彰台争いに絡めるといいな。