F2第9戦イタリアの決勝レース2が9月3日にモンツァで行われた。前日のレース1は大雨によりスタートから荒れた展開となり、トップでチェッカーを受けたルカ・ギオット(ロシアン・タイム)はレース後に5秒追加ペナルティを受けたため、4位まで順位を落とし、代わりに松下信治(ART)は2位に順位が繰り上がっている。
決勝レース2、8位以内はリバースグリッドのため、グスタフ・マルジャ(レーシングエンジニアリング)がポールポジション、松下は7番手からのスタートとなった。天候は昨日と異なり晴天、21周のスプリントレースとなる。
マルジャがスタートに失敗し順位を落とす中、ルイ・デレトラス(ラパックス)が好スタートを決めるが1コーナーでオーバーランし、ショーン・ジェラエル(アーデン)がトップに躍り出る。
松下はジョーダン・キング(MP)とバトルを繰り広げるが2周目の1コーナーでオーバーランし、12番手に後退。
3周目、デレトラスが1コーナーでジェラエルをパスし再びトップに戻る。5番手スタートだったギオットもマルジャをかわし4番手となる。
2番手を走行していたジェラエルだが、4周目にセルジオ・セッテ・カマラ(MP)にオーバーテイクされると、ギオットにもパスされ一気に4番手まで順位を落としてしまった。
レース1と同様に後方から驚異の追い上げを見せるギオットは7周目、セッテ・カマラを第2シケインでオーバーテイクして2番手まで順位を上げる。
9周目、1コーナーで松下のフロントウィングのフラップが破損する。
ペースのいいギオットは11周目にデレトラスをオーバーテイクしついにトップに躍り出る。その頃、後方ではニコラス・ラティフィ(DAMS)、マルジャ、シャルル・ルクレール(プレマ)、アルテム・マルケロフ(ロシアン・タイム)、松下による7番手争いが白熱する。
ラティフィはタイヤの劣化に苦しんでいるのか順位を7番手から10番手まで落とす。松下はその間にポイント圏内の8番手まで順位を上げ、最終ラップではチームメイトのアレクサンダー・アルボン(ART)をストレートでオーバーテイクして7位でチェッカーを受けた。
優勝は今週末好調だったギオット、2位にセッテ・カマラ、フォコは20周目にデレトラスをパスして3位表彰台を獲得した。