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F1イタリアGP予選トップ10ドライバーコメント

2017年09月03日 19:12  AUTOSPORT web

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2017年F1第13戦イタリアGP 予選記者会見
2017年F1第13戦イタリアGP予選トップ10に入ったドライバーたちが土曜日を振り返った。

■メルセデスAMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム
ルイス・ハミルトン 予選=1位
 いまの気持ちを言葉にして説明するのは難しいよ。どう言ったらいいのかわからない。実感するには時間がかかりそうだ。今日は最高の一日で、本当に祝福されていると感じている。

 レッドブルの活躍が、ポール獲得をかけて懸命に走るための原動力になったので感謝している。天候は誰にとっても非常に難しいものだった。この美しい国でイギリスみたいな天候に見舞われて、これほどまでに困難な状況になるとはね。雨のときはいつでもそうだけど、視界はとても悪く、すごくミスを犯しやすい状態だった。 
 
 最後から2回目のアタックの序盤は良かったのだけど、もう1ラップに期待して中断することにしたんだ。最後のラップでは赤旗や黄旗が出る可能性もあり、大きなプレッシャーがかかっていた。リスクも高かったけれど、全力を出し切ったよ。 
 
 すべてを可能にしてくれたチームに、とても感謝している。ここにいるスタッフも、ファクトリーにいるスタッフも、みんな僕をサポートし続けてくれた。ここには長いあいだ僕の支援をし、スポンサーを務めてくれた、メルセデスベンツやペトロナスの人たちが大勢見に来ている。彼らにもとても感謝している。


■レッドブル・レーシング
マックス・フェルスタッペン 予選=2位
 ポジティブな予選だったから満足している。2位というのはもちろん、とてもうれしい驚きだ。僕はいつだってウエットコンディションで走るのが大好きなんだ。

 Q1とQ2ではインターミディエイトを一度もうまく機能させることができなかった。だからタイヤの選択の面で少し難しかった。Q3で新品のエクストリームを履いた時にはグリップがあまり得られず、あちこちで滑っていて、全然快適に走れなかった。1周かけてタイヤを冷やしたところ、運良く最後のラップはわりとうまくいった。完璧ではなかったけれど、2位は僕らにとって良い結果だ。 

 明日、ペナルティを受けることは最初から分かっていたが、予選が良かったので最後尾ではなく15番手からのスタートになるんじゃないかな。オーバーテイクして順位を上げていきたい。現実的に見て、目標は5位か6位になると思っている。 

■レッドブル・レーシング
ダニエル・リカルド 予選=3位
 ペナルティを受けることには、もちろん腹が立つ。いつもとは違うメンバーが上位に並ぶから、前からスタートできればよかったのに。明日もこの位置をキープできたらチャンスになるんだけどね。でも少なくとも予選では頑張ったし、そのおかげでレースを19番グリッドからではなく18番グリッドからスタートできる。いい仕事をしてひとつポジションを稼いだんだから、素直に受け止めるよ。

 Q1とQ2は、あまり楽しめなかった。コンディションのせいではなく、グリップに悩まされてただただ遅かったからだ。マシンを全くコントロールできない感じだった。でも、Q3が始まってすぐに、Q1とQ2と違ってグリップがあることに気がついたよ。
 
 やり残したことは多少あるけれど、全体的にはうまくリカバーできたので満足だ。明日のレースは存分に楽しむよ。だいぶ後方からのスタートだから、同じ位置で終わることはないだろう。 


■ウイリアムズ・マルティーニ・レーシング
ランス・ストロール 予選=4位
 素晴らしい気分だよ。今日はこんな結果になるとは予想していなかったけれど、レースは驚きに満ち溢れているものだから、何が起きるかなんて絶対にわからないんだ。

 コンディションは難しかったが、チームとしてうまく対処し、やり遂げた。マシンの感触はよかったし、自信を持って走り、すべてをまとめ上げることができた。

 肝心なのは明日のレースだ。僕はいつもどおり、自分のレースを走るよ。少し違う位置からスタートすることになるけれど、どんなことだって可能なのだから、明日は好調を維持しなければならない。

 マシンは今週、いつもより競争力があるように感じる。コンディションが普通でなかったことはわかっているよ。でも、ストレートが多く、高速コーナーが少なかったら競争力を発揮できると予想していて、そのとおりになった。

(Formula1.comのインタビューに答え)明日、思いがけず雨が降るよう、今夜祈るつもりだけど、そうはならないだろうね。メルセデスやフェラーリの方を見るのではなく、自分たちのレースをするつもりだ。いいスタートを切って、やるべきことをやる。セカンドグリッドでも、10位、12位、15位あたりからのスタートの時と同じようにスタートする。 

 とりあえず今はこの瞬間を楽しみたい。特別な一日だからね。 

■サハラ・フォース・インディアF1チーム
エステバン・オコン 予選=5位
 素晴らしい予選だった。チームのみんなにとっていい結果だから、とてもハッピーな気分だ。今日の午後は僕らにチャンスがあるとわかっていた。それを掴み取ることができて本当にうれしいよ。

 ウエットでのドライビングはいつも楽しんできたけれど、それでも今日のコンディションはとても難しかった。マシンのフィーリングは素晴らしくて、バランスも申し分なかったよ。懸命に仕事にあたってくれたチームに、大いに感謝している。

 僕らは速いマシンに囲まれているので、明日は懸命に戦っていく必要がある。それでもたくさんのポイントが獲得できると信じているし、表彰台を目標にしているんだ。 

 今日のマシンは本当に素晴らしかったから、限界までプッシュすることができた。グリッド3位の位置をスタート後も維持しなければならない。絶対に表彰台に立ちたい! 


■メルセデスAMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム
バルテリ・ボッタス 予選=6位
 今日は厳しい一日だった。結局、ウエットタイヤをうまく機能させることができなかったんだ。ピットに戻って新しいタイヤに履き替え、もう1周しようとしたけれど、グリップを探り出せなかった。 

 セッション序盤、いくつかの場面ではすべてがうまくいっていたんだけど、適切なタイヤの温度を保つのが際どい状態だった。雨が多くなるにつれ、タイヤの温度を維持できなくなっていった。 
 
 それでもレッドブルがグリッドペナルティを受けるので、4番手からスタートできる。悪くない位置だよ。フェラーリの2台よりも前からスタートできるのだって良いことだ。明日は長いレースになるだろうけれど、ラッキーなことにドライになるはずだよ。 

■スクーデリア・フェラーリ
キミ・ライコネン 予選=7位
 今日のウエットコンディションでは、常に難しい状況が続いていた。タイヤを機能させることに苦労して、ほとんどどこを走っていてもグリップを得られず、とても滑りやすかった。コーナーのなかでプッシュして速さを発揮することがなかなかできなかった。
 
 スターティングポジションは理想的なものではないけれど、他のマシンにペナルティがあるおかげで少し良い位置からスタートできる。天候がどうなるかは様子見になるけれど、ドライコンディションでは状況が大きく変わり、僕らのマシンはうまく機能するはずだ。 
 
(ウエットでどうして苦戦したのか)分からない。速さが足りなかった。もう一台の方のことは知らないけど、少なくとも僕のマシンはグリップがなくて、かなり苦しんだ。 


■スクーデリア・フェラーリ
セバスチャン・ベッテル 予選=8位
 望んだような結果にはならなかった。僕らに十分な速さがなかったことは明らかだけど、明日は楽しくなると思う。長いレースになるだろうね。ここではオーバーテイクができるから何が起きてもおかしくない。

 今日は何が原因でこんな結果になったのか分からないけれど、理想的な状況ではなかった。グリップが得られなかったんだ。何が起きたのかを理解し、レースに集中する。これほどの雨になるなんて誰も予想していなかったと思うよ。

 確かに僕らは落胆しているけれど、不満を言っても意味ないからね。マシンは強いから、チャンスはある。何だって可能なんだ。今日はもっとうまくやれたはずだし、頑張ったけれどうまくいかなかった。でも、明日は良くなると確信している。
 
(何が問題だったのかと聞かれ)分からない。他のマシンが速くてびっくりした。僕らにはそれだけのペースがなかった。今のところ、理由は分からない。
 
 でも僕らのマシンが優れていることは間違いない。だから(決勝を)恐れる必要はないんだ。今日は思っていたようにいかなかったけど、明日、挽回できる。ここはオーバーテイクができるから、レースを楽しめるはずだ。


■ウイリアムズ・マルティーニ・レーシング
フェリペ・マッサ 予選=9位
 チームにとって間違いなく素晴らしい予選だった。僕らのマシンは何年にもわたって、ウエットでの走行では難しかったのだけど、今日は素晴らしかった。僕にとってこれは予選では重要なことだった。

 Q3に進出できたことはうれしかったが、自分の位置には満足していない。ランスのポジションにつけられていたらもっとハッピーだっただろうね。彼は予選で驚くべきラップを走った。素晴らしい仕事をしたね。あんなラップタイムを出すなんてすごいことだ。それを見てうれしかった。本当によかったよ。

 僕らは2番手と7番手からのスタートになるから、明日のレースに向けて良いポジションにつけている。2台がともに良いレースを走れるように、できることはすべてやってみるつもりだ。

■マクラーレン・ホンダ・フォーミュラ1チーム
ストフェル・バンドーン 予選=10位
 モンツァのような性格のサーキットでQ3に進出できたので、僕らにとってすごくいい予選だったといえる。とても難しいコンディションで、楽な戦いではなかったからなおさらだ。 
 
 今日の自分のパフォーマンスには満足している。でも、残念ながらQ3では理想的な戦いはできなかった。エンジンパワーが低下し、速いラップを断念しなければならなかったんだ。今の段階では、問題の原因は分からない。もっとポジションを上げることができたはずだと心底思っているから残念だよ。本当なら、限界を探り、もう少しリスクを冒すことができたはずなのに、そのチャンスを得られなかった。  
 
(他車の)ペナルティによって8番グリッドからのスタートになる。トップ10圏内だし、プラクティスではドライコンディションでいい走りができていた。明日のレースはドライになると思うから、いいスタートを決めてトップグループについていく必要がある。僕らの前にも後ろにも速いマシンがいるので、いいポジションをつかんだら、それを維持できることを願っている。ポイントが与えられるのは明日だ。いい戦いができると、前向きな見方をしているよ。