土曜日の予選で10位に入ったストフェル・バンドーン。予選で2位と3位につけていたレッドブルの2台がグリッドペナルティによって降格するため、8番手からのスタートが予定されていたが、日曜日のパルクフェルメ明けの作業の結果、状況が変わった。
じつは、バンドーンは前日の予選でのQ3でMGU-Kに不具合が発生していた。原因はMGU-Kのシャフトの破損と考えられ、日曜日のパルクフェルメ明けに交換する予定となっていた。
当初、この交換作業は「3時間程度」(長谷川祐介ホンダF1総責任者)と考えられていた。
だが、日曜日になってホンダはMGU-Kのシャフトを交換するには、3時間以上必要になることがわかり、やむなくパワーユニットごと新しくする選択を下した。詳細は不明だが、MGU-Kを新品にするにはそれと一体になっているICE、さらにICEのVバンク角に搭載されているターボとMGU-Hも新品にすることは確実なので、少なくとも25番手降格、それにESとCEも新品にした場合、最大で35番手降格する。
ホンダは日曜日の午前中にFIAに以下のような交換リストを申請した。
・ICE(7基目)
・ターボ(10基目)
・MGU-H(10基目)
・MGU-K(7基目)
上記の交換により、合計25番手降格のペナルティを受けることになる。
予選前の時点で、すでに予選15位のサインツ(10番手降格)、予選13位のアロンソ(35番手降格)、予選3位のリカルド(25番手降格)、予選2位のフェルスタッペン(20番手降格)、予選12位のヒュルケンベルグ(10番手降格)、予選17位のパーマー(15番手降格)の6人がペナルティを受けているため、バンドーンのスタートポジションはFIAの正式発表を待たなければならないが、後方グリッドからのスタートは確実だ。