ニューヨーク州ワトキンス・グレンで開催されているインディカー・シリーズ第16戦。初日となる9月1日は2回のプラクティス走行が行われ、チャンピオン争いをするスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)がトップに立った。佐藤琢磨(アンドレッティ・オートスポート)はプラクティス2回目でタイムを更新し総合9番手で終えた。
残り2戦となった2017年のインディカー・シリーズ。第16戦は“ザ・グレン”の愛称で親しまれる全長5.430kmの高速サーキットで行われる。
午前中のプラクティスでは、グラハム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン)がトップタイムをマーク。チームとの契約延長を発表したアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)が2番手、3番手にマックス・チルトン(チップ・ガナッシ)が続き、ホンダ勢がトップ5を独占した。
プラクティス2回目では、チャンピオンを争うチーム・ペンスキーの4人もタイムを上げ、ウィル・パワーが2番手、シモン・パジェノーが4番手、エリオ・カストロネベスは6番手に付け、ランキングトップのジョセフ・ニューガーデンは11番手と少し出遅れる。
ペンスキー勢相手にチャンピオン争いをするランキング2位のスコット・ディクソンは、ここでトップタイムをマーク。順調にマシンセッティングを進めている。
「僕たちのクルマは本当に速かったよ。まだ少し仕事が残っているが、チームは今週末のワトキンス・グレンに本当にいいクルマを用意してくれた。ミド・オハイオに似たこのような高速ロードコースはとても強いんだ。この場所は自分のドライビングスタイルにも合っていると思うし、明日の予選を楽しみにしているよ」とディクソン。
佐藤琢磨はプラクティス1回目で17番手と出遅れたが、午後のプラクティス走行では挽回し9番手のタイムをマークした。
「1カ月前はいいテストができたんですが、今日のコンディションはかなり異なっていました。風向きの変化によるものでしょうね。違うクルマの動き方にとても驚きました。それを修正するために多くのバランスを取らなければならなかった」
「結局、いいクルマにはなりましたが、ベストではなかった。明日までにスピードをみつけるため、多くの仕事が残っています。ポジティブな方向に進んでいるし、明日の朝には良くなっているといいですね」と琢磨はコメントしている。