2017年F1イタリアGPの金曜、マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソはフリー走行1=15位/2=8位、ストフェル・バンドーンはフリー走行1=9位/2=7位だった。
FP1は終盤に雨が降ったものの、マクラーレンはハンドリング、セットアップ変更などに取り組み、大きな問題なくプログラムを完了。アロンソは最初の走行で“ハロ”のテストも行った。
チームはFP1でアロンソに新たな“スペック3.7”エンジンを使用させ、FP2からはベルギーで使用した“3.5”に戻すという計画を立て、このためアロンソはパワーユニット交換により35グリッド降格のペナルティを受けることが確実になっている。これを考慮して、チームは予選でバンドーンに好位置を確保させるためにアロンソのトウを使わせることを決めており、2回のセッションのなかでその練習も行った。
アロンソは、FP2に向けてエンジン交換を行うため、午前セッションは20分早く切り上げ、FP2開始から数分後にコースに復帰した。序盤にエンジン関係の小さな問題に見舞われたものの、ソフトウェアのマネジメントによってすぐに修正された。
■マクラーレン・ホンダ・フォーミュラ1チーム
レーシングディレクター エリック・ブーリエ
今日はチームにとって有意義で期待を持てる一日だった。重要なテストを完了し、今日予定していたプログラムをやり遂げた。2回のセッションの間にフェルナンドのエンジンを交換するため、メカニックたちは非常によくやってくれた。今回もハードワークにあたり、素早く仕事を終えてくれた彼らに感謝したい。
今日はどちらのドライバーも堅実に走行することができた。また、明日の予選に備えてトウを利用する練習も行った。モンツァは高速でパワーが重要なサーキットなので、日曜のグリッド争いにおいて最大のチャンスをつかむためには、手にしている武器はすべて活用する必要がある。ライバルたちのなかにペナルティでポジションを落とすマシンがいくつかあるので、チャンスはいくらでもある。
午前中には季節外れの雨が降ったが、午後にはイタリアらしい日差しに恵まれ、路面温度が上がり、ドライコンディションでの走行ができた。おかげで日曜の決勝に向けて重要なデータを集めることができた。バーチャル・セーフティカーの出動はあったものの、FP2終盤にはロングランに焦点を移し、通常どおりピットストップ練習も行った。全体的に今日の作業には満足している。これを明日につなげて、またいい一日にしたい。