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F1 Topic:2台揃っての大量降格は避けたいマクラーレン・ホンダ。戦略的PU交換はアロンソのみ

2017年09月01日 16:02  AUTOSPORT web

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2017年F1第13戦イタリアGP PU交換により大量グリッド降格が決定しているフェルナンド・アロンソ
ホンダが、ベルギーGPに続いて、イタリアGPにもアップグレードしたエンジンを投入することが明らかになった。これは木曜日の午後にマクラーレンで行われた会見でフェルナンド・アロンソが明らかにした。  

「この会見の10分前に、ミーティングで決まった」

 その新しいエンジンは“スペック3.7”と呼ばれ、金曜日にアロンソ車だけに搭載されるという。

 ただし、それをレースに投入するかどうかは不明だ。それはスペック3.7をフリー走行で走らせた後にストックし、入賞の可能性がイタリアGPよりも高い2週間後のシンガポールGPまで温存する可能性があるからだ。

 ベルギーGPのレース中に「エンジン・プログレム」と言ってピットインしてリタイアしたアロンソ。しかし、その後ホンダはエンジンを検査した結果、不具合は見つからなかったため、ベルギーGPでレースを走ったアロンソのスペック3.5は、生きている状態だ。

 一方、ベルギーGPで金曜日に使用したスペック3.6に、ハイドロ系に不具合が発生して、スペック3.5に変更してレースに臨んでいたストフェル・バンドーンは、今回もベルギーGPでレースを走らせたスペック3.5のままで週末を走る予定だ。


 ハイドロ系に不具合が発生したスペック3.6は、エンジン自体には問題はなかった。だが、今年の新しいレギュレーションにより、1つのグランプリで2つの新品エンジンを使用した場合、最後に使用したものしか、次のグランプリ以降、使用できないためだ。

 もちろん、バンドーンにもアロンソ同様、フリー走行でスペック3.7を投入した後、ベルギーGPのレースで使用したスペック3.5に戻すという選択肢がないわけではないが、2台そろって最後尾からスタートするというのは、イタリアGPを捨てたようなものとなり、チームの士気にかかわる。

 マクラーレン・ホンダは今後も、戦略的にパワーユニットを交換せざるをえない場合があるが、そのときは2台そろって大量のペナルティを受けないような作戦を採ることで合意しているという。

 つまり、マクラーレン・ホンダはイタリアGPで、アロンソが最小でも7基目のICE(5番手降格)、9基目のターボ(最初の9基目で10番手降格)、9基目のMGU-H(5番手降格)、7基目のMGU-K(5番手降格)の25番手降格となり、これにESとCEも新品にすれば、最大で35番手降格のペナルティを受けることになる。

 つまり、それはスパの予選でバンドーンがアロンソにスリップストリームを使わせたように、モンツァでは「僕がストフェルをアシストする番」(アロンソ)になることを意味する。