トップへ

ウイリアムズF1、パディ・ロウの指揮のもと、2018年に向けマシン哲学を大幅変更へ

2017年09月01日 14:52  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

ランス・ストロール(ウイリアムズ)
今季低迷しているウイリアムズF1チームは、2018年の開発作業を加速していくにあたり、挽回を果たすため、今季とは全く違ったアプローチを取ると、テクニカルディレクターのパディ・ロウが明かした。

 グローブに拠点を置くウイリアムズは、今年は中位グループをリードするものとみられていたが、これまでのところチームの予想とは裏腹にパフォーマンスを上げられずにいる。

 今シーズン、ウイリアムズのFW40はペースとバランスの面で一貫性に欠けていることがわかった。現在チームはコンストラクターズ選手権で5位につけているが、4位のフォース・インディアとのポイント差は58点にまで拡大している。

「我々は非常に大きな変更を加えるつもりだ」と技術担当ボスのパディ・ロウは述べた。

「これまでとは違う多くのことをやるつもりだし、現時点でも行っている。かなりの部分で哲学を変えることになるだろう」

「動向に目をやる必要がある。我々は中位グループのなかで激しく戦っている。だがこの数カ月はグループの中で抜きん出るどころか、埋もれてきているのが現状だ」

「自分たちが間違った方向へ行っているのか、それとも開発が進展していないのか、どちらなのかを理解する必要がある」


 ウイリアムズは、トップチームのような潤沢な予算に恵まれているわけではなく、常に可能な限り費用対効果を高めようと努力してきている。しかしロウは、チームはまだそのリソースから十分な力を引き出しきれていないと考えている。

「すべての分野で改善する必要があるし、それが競争というものの性質だ」と55歳のロウは語った。

「すべての重要な領域で他チームに打ち勝つ必要がある」

「我々には一連のリソースがあり、そのリソースを使ってベストを尽くすのが仕事だ。効率の問題だ。我々はいま以上に効率を上げることができるだろう」

「成功を収めていくにつれ、多くのリソースを引き寄せるようになる。それを使ってさらに改善していくことができる。それがグランプリにおける開発の進み方なんだ」