レッドブルF1チームのダニエル・リカルドは、マックス・フェルスタッペンと同様に2週間後のシンガポールGPを有利に進めるべく、モンツァでのイタリアGPで戦略的にグリッド降格ペナルティを消化するものと見られている。
パワーを要求されるモンツァのレイアウトでは、レッドブルがパワーユニットに抱える弱点が際立ってしまう。後方グリッドからのスタートの影響を和らげると同時に、より相性が良いマリーナベイ・ストリート・サーキットでのシンガポールGPに向けてチャンスを高めるのが狙いだ。
「僕たちがシンガポールGPのコースに強いのは秘密でもなんでもない」とリカルドは語り、次のように続けた。
「シンガポールGPではリスクを取りたくないし、古いエンジンや何かでレースを危ういものにしたくはない」
「ペナルティについて戦略的になる必要があるのなら、そうする。僕たちはいまのところ安心して信頼性についてのリスクを取れるような状況にないから、安全第一でいくよ」
レッドブルはパワーユニットの信頼性不足に関して、パートナーであるルノーを名指しで批判。リカルドのチームメイトのフェルスタッペンは、パワーユニットが抱える弱点の影響を大きく被ってきている。
今シーズンのルノーのパフォーマンスにおける進歩は、信頼性を犠牲にしているようだとリカルドは語った。
「進歩があっても、信頼性の問題がそれを帳消しにしていると思う。もしいまより高い信頼性があったなら、僕たちのパフォーマンスはもっと上向いているだろう」
「この問題のせいで、僕らは思うように前進できずにいる。リタイヤして一番がっかりするのは、そのせいでアップデートや開発のためのすべてが遅れてしまうことだ」
「これからはこうした問題がそれほど起こらないことを願っている。でもシーズンも後半にさしかかっているというのに、まだ問題が出るんだ。もう少し早い時期に解決すると思っていたんだけどね」