フォーミュラEは8月31日、12月2~3日に開幕する2017/18年シーズンのレギュレーション概要を発表した。
メルセデスやポルシェなどが続々と参戦を表明しているフォーミュラE。第4シーズンにあたる2017/18年はアウディが体制を強化し、ワークスでの参戦を開始する。
この第4シーズンでは、予選で使用できるエネルギーは200kWと変わらないものの、レース中に使用できるエネルギーが10kW引き上げられ、180kWとなった。この結果、第4シーズンはフォーミュラE史上最速、最長距離を争うシーズンになるとされている。
バッテリーは従来と同様、ウイリアムズ・アドバンスド・テクノロジー製のものを採用。第5シーズンからはマクラーレン・アプライド・テクノロジーズ製に切り替えられるため、ウイリアムズ製バッテリーにとっては最後のシーズンとなる。
またレース中に最速ラップを刻んだドライバーにボーナスポイントが贈られる『Visaファステストラップ』についてもレギュレーションが変更された。
従来は、レースに出走している全ドライバーが獲得対象となっていたため、トラブルなどでレース序盤に入賞圏内から脱落した場合、レースを走りきることを考えず、エネルギーを大量に使用してファステストラップを刻み、ポイント獲得を狙う場面が多く見られた。
しかし、第4シーズンからは『Visaファステストラップ』の対象がトップ10フィニッシュを飾ったドライバーに制限されるため、このポイント狙いのアタックを敢行することは不可能となった。
そのほかの主なレギュレーション変更は以下のとおり。
・同一サーキットで2レースが開催される場合、プラクティスセッションは1回のみとする。
・チームに与えられるプロモーションデーが3日間から6日間に拡充される。このうち3日間はサーキット走行に充てることができ、残りの3日間は公道でのパフォーマンスに使用できる。
・シーズン中にテストデーを設ける。また、ルーキーのみが参加できるプラクティスデーも用意される。