F1イタリアGPを前に、メルセデスF1チームのトト・ウォルフが週末のレースに向けた抱負を語った。
「スパの前に、今シーズンは憶測は危険だと言った。ベルギーGPの週末は、その理由を説明するようなものだった。フェラーリと接戦になり、結果的に我々は優勝を飾ることができたが、ひどく僅差だった。今季は同じようなバトルを毎戦することになるだろう。簡単な戦いなどはない。最終戦アブダビGPのフィニッシュラインを超えるまで、壮大なバトルを演じる覚悟はできている」
「ここ数年、我々はモンツァで良い結果に恵まれている。ロードラッグとピークパワーは我々のパッケージの強みであり、恩恵を受けられるだろう。しかしブレーキングの安定性と、シケイン通過時の低速でのグリップも重要で、これらはフェラーリが得意とするところだ。全体的に最適な妥協点を探り当てられたチームが勝つことになる」
「いまは、来季のことに意識が向きがちな時期だ。けれども我々のミッションは明白だ。大幅なレギュレーション変更の前後のシーズンでタイトルを獲得すること。それが簡単だと言う者はひとりとしていないし、そのことが我々の限界を、あらゆる方向へと引き伸ばしている。『W08』のパフォーマンスをギリギリまで引き出せるよう、いまも懸命に開発にあたっているところだ」
「これからの数週間では、すべてのチャンスを掴み取らなければならない。謙虚さをもって幸運を受け止め、不運な出来事には解決策を見出す。そしてライバルたちの方が強いときには、抵抗する力を見せつける。今季これまでに何度も見てきたように、アブダビGPの前にも、勢力図はまた振り子のように変わるだろう」
「我々が集中すべきことはシンプルだ。モンツァ以降の週末では継続して、できるだけ多くのポイントを獲得しなければならない」