顧客のニーズを満たすことは重要だが、従業員の満足度も大切だ。働きやすさを感じていれば、離職する人が少なくなり、生産性の向上につながる。
コンサルティング企業のEmotion Techは、社員の感情を統計的に分析し、改善点を可視化するためのサービス「Employee Tech」の提供を8月31日から開始した。
対象者へ20問ほどの質問をし、結果をクラウド上で分析
同サービスでは、eNPS(Employee Net Promoter Score)と呼ばれる、従業員のロイヤリティを数値化。「あなたは現在の職場で働くことをどの程度親しい友人や知人にすすめたいと思いますか?」という質問をし、その回答からeNPSを割り出す。eNPSの値が高い企業ほど離職率が低く、働きがいを感じられる職場であり、社員の生産性も高い傾向があることを示す。
同サービスの概要はこうだ。まず、対象となる社員へ20問ほどのアンケートを行う。企業側の「離職率を低下させたい」「生産性の高い店舗・部署をロールモデルにしたい」といった多様なニーズに対応する設問を用意しているという。
アンケートは3分ほどで完了するため、時間的負担を最小限に抑えられる。集計した回答結果は、Emotion Tech独自のデータ解析技術・可視化手法を使って分析。レポートと改善点を提示する。
また、「フリーコメントに『不安』『辛い』と書いている人」などと設定すると、該当する回答があった場合に通知が送られる。ネガティブな気持ちを抱く従業員のフォローアップに役立ちそうだ。