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IMSA:復帰戦で表彰台獲得のフィジケラ「勝てたはずのレースを落とし、少し腹立たしい」

2017年08月31日 18:42  AUTOSPORT web

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62号車フェラーリ488 GTE
第4戦オースティン以来、約4カ月ぶりにシリーズ復帰を果たしたリシ・コンペティツオーネの62号車フェラーリ488 GTEは、8月27日に行われたIMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップ第10戦バージニアで3位表彰台を獲得した。

 2017年シーズン、ジャンカルロ・フィジケラとトニ・バイランダー、2名のフェラーリワークスドライバーを起用して戦うチームにとって、WSCC第10戦は大クラッシュを喫したル・マン24時間耐久レース以後、初めてのレースとなった。

 フィジケラの駆る62号車フェラーリは4番手からスタートするが、1周目にライバルのマシンと接触した影響でグラベルに飛び出してしまい7番手にポジションダウン。

 その後、30周目に1回目のピットインタイミングを迎えた62号車フェラーリは、チームクルーの素早いピット作業によって2番手でコースに復帰する。

 フィジケラから交代したバイランダーは僅差で2番手を争うコルベット・レーシングの3号車コルベットC7.R、フォード・チップ・ガナッシレーシングの66号車フォードGTなどのライバルたちを抑えこんだまま自身のスティントを完遂し、ふたたびフィジケラにバトンを渡した。

 レース残り30分、首位と約15秒差の2番手を走るフィジケラがGTDクラスのマシンとの接触を避けるためターン3でコースオフ。このアクシデントによって62号車フェラーリはポジションを落とし、6番手となってしまう。

 しかしレース最終盤、首位を走るBMWチームRLLの25号車BMW M6 GTLMのスプラッシュ・アンド・ゴーや、66号車フォードGTとコルベット・レーシングの4号車コルベットC7.Rの接触によって順位を3つ上げ、最終的に3位でフィニッシュ。シリーズ復帰戦で今季3度目のポディウムを獲得することとなった。

「スタート直後、BMW(M6 GTLM)とホイール・トゥ・ホイールの状態でターン2に向かっていたが、僕たちは接触し、ホイールをグラベルに落としたことでポジションを失ってしまった」とスタート時の状況を語るフィジケラ。

「その後はマシンのバランスが変わってしまい、やや苦労したけれど前を走るマシンとの差を詰めることができた。チームのみんなとトニ(バイランダー)は素晴らしい仕事をしてくれた」

「2番手でマシンを受け取った僕はトップを狙うため、とにかくプッシュしていた。そんな時に現れたGTDのマシンが、ターン3で必要以上にブレーキをかけてきた。僕は接触を避けるためにコースの外に飛び出すしかなかったんだ」

「最終的に僕たちは3位表彰台という良い結果を手にした。しかし、勝利が手に届く範囲にあったことを考えるとフラストレーションを抱かずにはいられないよ」