ネット上での画像利用に厳しいことで知られているジャニーズ事務所だが、イレギュラーともいえる事態が発生し、ネット上で話題になっている。
外務省は8月31日、日本とアラブ首長国連邦(UAE)の交流を深めるため、滝沢秀明さんを「日UAE親善大使」に任命したことを発表した。同省サイトの報道発表には、河野太郎外務大臣から委嘱状を受け取る滝沢さんの写真が掲載されている。
「ジャニーズなのに写真載ってる」「こういうのはさすがに写真もオッケーなのかな?」
滝沢さんの所属するジャニーズ事務所は、ネット上に所属タレントを出すことを基本的に許可していなかった。例えば、関ジャニの横山裕さんが女性誌「anan」の表紙を飾ったときも、同誌の公式サイトには、横山さんの部分が灰色に塗りつぶされた表紙画像が掲載された。ジャニーズ事務所の公式サイト「Johnny's net」にもタレント写真は一切掲載されていない。
そのため今回、滝沢さんの写真がサイト上に掲載されていることにネットでは
「てか、ジャニーズなのに写真載ってるし!?」
「こういうのはさすがに写真もオッケーなのかな?」
といった声が上がっていた。
滝沢さんの写真を掲載することにジャニーズ事務所は難色を示さなかったのか。外務省の担当者は、キャリコネニュースの取材に対して、
「『親善大使』には公務性があるため、今回の写真掲載については、事務所から理解を得ている。今後もUAE関連のイベントがあれば、滝沢さんにも参加してもらうことになると思うが、その時も写真が利用できるように事務所に協力を求めていきたい」
と語った。
「滝沢さんには日本の多様な魅力を発信していってほしい」
滝沢さんは、これまでにもプライベートでUAEを訪問しており、日本とUAEの関係強化には積極的だった。そのためジャニーズ事務所と外務省双方の話し合いにより、滝沢さんの「親善大使」任命が決まったという。
担当者は、「ビジネスの拠点となるドバイなどの都市を訪れ、日本の多様な魅力を発信していってほしい」と述べた。
同省の公式サイトによると、委嘱状の交付に当たって、河野太郎外務大臣は、「UAEは、中東・北アフリカで最大の日本人コミュニティを有する国であり、UAEとの広報、文化交流を通じて、我が国のソフトパワーを広め、多様な魅力を積極的に発信して欲しい」と滝沢さんに伝えたという。それに対して、滝沢さんは、
「今後UAEを訪問し、様々な文化広報事業を通じて、UAEとの関係強化に努めていきたい」
と抱負を語った。