レッドブルのオーナー、ディートリッヒ・マテシッツは、マックス・フェルスタッペンが近い将来レッドブルを去る可能性はないが、勝てない状況が続けば、いずれは彼を失うだろうと語った。
オランダが生んだ天才ドライバー、フェルスタッペンは、F1ベルギーGP決勝で、今季6度目となるリタイアを喫した。またしてもマシントラブルが発生したことで、当然のことながら、ミルトン・キーンズに本拠を置くレッドブルチームとの将来について、懸念が引き起こされることとなった。
しかし19歳のフェルスタッペンとレッドブルとの現契約は2018年末までとも2019年末までともいわれており、また、今のところ有力チームに空きシートはないため、少なくとも来年は契約に従ってチームに残るしかないものとみられる。
マテシッツは、今季トラブルが頻発しているフェルスタッペンに同情しているが、フェルスタッペンに他の選択肢はなく、不利な状況でベストを尽くすしかないと主張した。
「50パーセントの故障率は断じて受け入れられない」とオーストリアの富豪であり有名実業家であるマテシッツはSpeed Weekに述べた。
「(だが)現時点で彼はどこに行けるだろう?」
一方でマテシッツは、今の状況が続けばフェルスタッペンを失うことになると、危機感も覚えている。
「しかし、もしマックスに(優れた)マシンを提供できなければ、将来、彼を引き留めることはできないと分かっている」
マテシッツはトラブルが多発するルノーを非難する一方で、今後エンジンサプライヤーを変更する可能性は低いことを認めた。
「我々の状況は何も変わっていない。メルセデスやフェラーリを手に入れることはできないし、ホンダによって助けられることもないだろう」