人は誰でも年をとる。どんなに可憐な美少女も、そうでない人も例外は無く、生きている限りいつかシワシワになっていくのだ。しかし、そんな現実をなかなか受け入れられない人もいるようだ。
8月半ば、27歳子供無しという既婚女性が、ガールズちゃんねるに「歳を重ねていくのが怖い」というトピックを立てた。
「歳を取るのがとても怖いです。しょうがない事なのはわかっていますがシワやしみが出て来たらどうしよう、弛んだらどうしよう、と不安ばかりです 」
と嘆き、歳を重ねていく不安へどう対処していますか?と問いかけた。(文:okei)
「アラフォーになって、見掛けより体力の衰えがキツイ」
「シワやしみが出てきたらどうしよう」ということは、今は出ておらずキレイな状態ということで、それを保ちたい気持ちはわかる。作家の山田風太郎は「年とって悲しいのは、自分が年とることではなくて、美人の老いたのを見るのが悲しいくらいだと思っている」と言っていた。「老い」には、花が萎れるような悲しいイメージがあるのだろう。
レスの反応も「そりゃそうだわなぁ 。日本のバカ男どもがロリコンばかりだからなぁ」などと共感し、男性が女性の若さばかり重視する風潮に不満を表すコメントが複数あった。
30~40代以上と思しき人たちからは、こんな声も。
「見た目の話かあ。私は老後の生活に不安しかないよ」
「アラフォーになって、見掛けより、体力の衰えの方がキツイ」
「シミやシワ白髪なんぞはいくらでもカバーできるが、本当に怖いのは、周りの同年代がアチコチ身体の不調を起こして病院に通っていること」という人も。これには老眼や膝関節痛に悩む40代筆者も身につまされる。外見だけを気にしているうちは、身体はほとんどどこも悪くない、若い証拠である。
「その年代なりの美しさ、清潔感、品のある年の重ね方したい」
一方、アドバイスとして特に多かったのは「仕方ない」というもの。
「年を取って老いていくのは自然の摂理。受け入れましょう」
「そんなの気にしてたらストレス溜まって余計に老ける」
と冷静に諭しており、筆者も同感だ。年を取ることは変わらないのだから、それにビクビク脅え過ぎてもつまらない。
たとえば、先日本屋でアンチエイジングを指南する男性の本を見かけた。表紙に「これで50歳」とある。確かにパッと見30歳くらいには見えるのだが、やはりどこかに違和感があった。この本を否定するわけではないが、「若い見た目」にしがみついて、年相応の落ち着きや思慮深さを失っている人にはなりたくないものだ。
スレッドには逆に、年をとるごとに楽しくなっていくという人たちもいて励まされる。
「むしろ私は年取ることが楽しみ。新しい知識がどんどん増えていく」
「気になった時期もあったけど、異性を気にしなくてよくなってむしろ気楽になったわ」
「見た目よりも、歳相応に中身の詰まった人間を目指したい」というコメントにも同感だ。年を重ねると、見た目よりも内面や健康が大切になってくる。
なお、見た目をまったく気にしなくて良いという話でもないと思う。周囲の人を不快にさせない清潔感や身だしなみは大切だ。
スレッドには、「美しくいるのは素敵なことだけど、若さに固執しすぎずその年代なりの美しさ、清潔感、品のある年の重ね方したい」というコメントがあった。こうした気持ちを持ち続けるとが、上手に歳を重ねるコツではないだろうか。