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星野源が見せる“多様”な才能 『Family Song』リリース後のメディア出演を振り返る

2017年08月31日 07:02  リアルサウンド

リアルサウンド

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 『Family Song』リリースを機に、様々な番組に出演してきた星野源。そんな一連のメディア出演からは、彼の音楽家やタレントとしての顔、さらには素顔までをも垣間見ることができた。


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 8月20日放送の『Love music』(フジテレビ系)では、MCの森高千里、渡部 建(アンジャッシュ)とともに両親の影響でジャズを聴いていた幼少時代から、自身の音楽遍歴を真摯に振り返っていた。その一方で何がしたいか聞かれると「休みたいです」と発言するなど率直な一面も。


 また8月18日放送の『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)に出演した際は「60年代末から70年代始めにかけてのソウルミュージックをモチーフにしている」とMCのタモリに「Family Song」への思いを語りつつ、番組の最後には「声が裏返っても、家帰って1人だと慰めてくれる人いないんですよ」とコメント。こうした言葉からは、星野の茶目っ気や人懐っこさのようなものを感じる。


 そして同日には、プライベートでも仲の良いバカリズムがMCを務める『バズリズム』(日本テレビ)にも出演。マリンバの話題から細野晴臣の「トロピカル三部作」、そして細野のライブへの憧れを語る真面目な部分もあったが、家族についての話題で「寂しい」と現在の心境を明かした星野が、「自然に(したいと)思って結婚に(至れたら)。そうなりたいって、僕の理想ですね」と結婚観について語っていたのが印象的だった。


 星野が出演したのは音楽番組だけではない。8月14日放送の『LIFE!~人生に捧げるコント~』(NHK総合)ではさとしくん(ムロツヨシ)のちょっと重たい友人・オモえもんに扮してコントを披露。叫びながら押入れから登場するなど、普段よりテンションの高い星野の様子を窺えた。


 さらに8月25日放送の『タモリ倶楽部』(テレビ朝日系)「空耳アワード2017(前編)」には審査員として登場。司会のタモリのほか、松たか子、浦沢直樹、マーティ・フリードマンという錚々たるメンツの中でも、浦沢に「『童貞じゃろ』は1曲作りたいでしょ?」といじられると「童貞専門家みたいに言わないでくださいよ」と笑顔を見せるなど、存分に自身のキャラクターを発揮していた。


 ジャンル問わず様々なテレビ番組に出演していた星野だが、自身のラジオ番組『星野源のオールナイトニッポン』(ニッポン放送)では音楽家としての一面をしっかりと見せていた。8月22日放送回では長岡亮介(Gt)、伊賀航(Ba)、伊藤大地(Dr)、櫻田泰啓(Key)、石橋英子(Key)を迎えて2時間まるまるスタジオライブを行なったり、8月29日放送回では音楽ジャーナリスト・高橋芳朗氏を迎えて『Family Song』のサウンドをじっくり解説したりと、ラジオを通じて音楽面の魅力を伝えていた印象だ。


 「恋」では恋愛の多様性を歌い、今回の「Family Song」では家族の多様性について歌っている星野源。今回のメディア出演は、彼自身が持ち合わせる“多様な才能”を改めて感じられるものであった。(村上夏菜)