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スイスのプライベーターが開発。2018年投入の新型『ルノー・メガーヌTCR』を披露

2017年08月30日 19:53  AUTOSPORT web

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2018年からのTCRシリーズ参戦を予定している新型「ルノー・メガーヌTCR」
スイスに拠点を置くプライベーター・チーム、MVMが、フランスのルノー本社、およびルノー・スポールの承諾を得て日本未発売の新型『ルノー・メガーヌ』をベースとした、TCRスペックのマシンを開発。2018年からの発売とシリーズ投入を発表した。

 チームMVMは、ルノー本社からの承認を受け、本国で発売間もないこの新型モデルのデザイン、製造、開発、そしてレース・オペレーションと販売を担当することとなった。
 
 現在は、チームMVMと共同で開発にあたるスイスのチューナー、ブコビッチ・モータースポーツの手により、4気筒の直噴ターボエンジンを中心としたパワートレーンの初期段階の開発作業が続いているなか、当時並行で製作された最初のローリングシャシーが完成。

 代表を務めるミレンコ・ブコビッチは「我々が持てるすべてのリソースを投入した」と、マシンの出来栄えに自信を見せる。

「我々はこのプロジェクトにすべての資源とエネルギーを注いでいる。世界を席巻するツーリングカー・シリーズであるTCRのテクニカル・レギュレーションに沿って、与えられたルール内で究極のパフォーマンスを実現し、チームの持つ論理的で高品質なアプローチのレベルを証明したいと思っている」とブコビッチ。 

「我々は、この新型ルノー・メガーヌTCRを健全で競争力のあるマシンに仕上げたかったので、考えうる最高の素材を用意し入念に準備を進めてきた」

「我々の目標はパフォーマンスの最適化を進め、投入当初からハイレベルなTCRコンペティションの標準的な性能を発揮できるクルマに仕上げることだ」

 ブコビッチ・モータスポーツは、すでに昨季限りでシリーズ消滅となったドイツ国内のツーリングカー、DTCジャーマン・ツーリングカー・カップを中心に活動を続けてきたチームで、最終年となった2016年にはオーナーのミレンコ・ブコビッチ自らが、アウディS3をドライブしてタイトルを獲得している。

 チームMVMはこの後も、広範囲なテストプログラムを用意しているというが、当面はエンジンを含めたパワートレーンのR&Dに集中。その後、TCRのホモロゲーションを取得し、年内にも希望するカスタマーに向け販売が開始される予定だという。