ヤマハ・モーター・ヨーロッパは8月30日、2017/18シーズンのFIM世界耐久選手権(EWC)に参戦するYARTヤマハのライダーラインアップを発表した。
YARTヤマハは、オーストリアを拠点とするチームで2002年からEWCへ参戦を開始し、2009年にはシリーズチャンピオンを獲得した。2016/17シーズンはGMT94、スズキ・エンデュランス・レーシング・チームとタイトル争いを展開。EWC最終戦となった鈴鹿8時間耐久ロードレースでは5位でフィニッシュし、最終的にはポイントランキング3位でシーズンを終えている。
EWCは2016/17シーズンより最終戦が鈴鹿8時間耐久ロードレースに設定されたため、この翌シーズンとなる2017/18シーズンも年をまたいでの開催。全5戦で争われ、2017年9月16~17日にフランス・ボルドールで開幕戦となるボルドール24時間耐久レースが行われる。
2017/18シーズンのYARTヤマハは、2016/17シーズンと同じ布陣でEWCにフル参戦。ブロック・パークス、野左根航汰、マービン・フリッツの3人でEWCタイトル獲得に挑む。
EWC2年目のシーズンを迎えることになった野左根は、現在全日本ロードレース選手権のJSB1000クラスにヤマハのファクトリーチームから参戦。第4戦もてぎでJSB1000初優勝を果たし、第6戦もてぎでも優勝した。
EWC参戦が決まった野左根は「もう一度EWCにフル参戦でき、YARTとレースができることになって本当にうれしいです。世界でレースをするチャンスを与えてくれたヤマハとチームマネージャーのマンディ・カインズに感謝しています」と次のようにコメント。
「昨シーズンは環境がまったく新しいものでしたし、今まで走ったことがないサーキットで走りました。また、ホームレースの鈴鹿8耐では自分が思ったようなレースをすることができませんでしたし、EWCのタイトルを獲得できなかった悔しい気持ちがあります」
「EWCでのレース経験が助けにもなっていますし、今シーズンのJSB1000では2勝を挙げることができました。2年目のシーズンということで言い訳はできません。YARTのタイトル獲得に貢献して、自分がレーサーとしてどれくらい成長したか見せたいと思います」