8月26~27日に鈴鹿サーキットで行われたスーパーGT第6戦鈴鹿1000km。スーパーGTとしては最後の開催となる1000kmレースでは多くのトピックスがあったので、すでに記事でお届けした前夜祭等をのぞく、その他のトピックスをお届けしよう。
■バトンが来た! 可夢偉が来た!
やはり今回のスーパーGT第6戦鈴鹿で最も話題を集めたのは、MOTUL MUGEN NSX-GTをドライブしたジェンソン・バトンだ。メーカーテスト、公式テストに続いて3回目のドライブとなるが、今回はピットウォークにも頻繁に登場したほか、トークショーや前夜祭など、ビッシリと埋まったスケジュールをこなした。
また、レースでも2スティントをドライブ。ペナルティを受けたり、パンクチャーに見舞われたりと波乱のレース展開となったが、バトン自身はスーパーGTを楽しんだ様子。来年もスーパーGTで見たいところではあるが……。
そしてもうひとり注目の存在だったのがWedsSport ADVAN LC500をドライブした小林可夢偉。前夜祭ではバトンと同じスティントのドライブを熱望したものの、残念ながら実際は叶わず。それでも現役GT500ドライバーたちとバトルを展開したりと、しっかり見せ場を作った。
■GT300の第3ドライバーも豪華メンバー!
バトン、可夢偉が大きくクローズアップされた鈴鹿1000kmだが、GT300クラスでも現役DTMドライバーのアウグスト・ファーフスをはじめ、TAISAN SARD R8 FUKUSHIMAのクリスチャン・クリエンといった外国人ドライバーが参戦。ファンの熱視線を集めた。
また、2位~3位を獲得したJLOCは山西康司と元嶋佑弥、埼玉トヨペットGreenBraveマークX MCは密山祥吾、エヴァRT初号機 Rn-s AMG GTは植田正幸、VivaC 86 MCは近藤翼、植毛GT-Rは影山正美、マッハ車検 MC86 GTNETは玉中哲二、シンティアム・アップル・ロータスは濱口弘……等々、第3ドライバーにはもったいないレベルの豪華メンバーが揃ったレースだった。
■ステファン・ラテル登場。鈴鹿10時間に向け発表会開催
レース開催の前日にあたる8月24日、サーキット内で2018年から行われる鈴鹿10時間の記者発表会が行われた。ワンメイクのコントロールタイヤ銘柄の発表等、レギュレーションも発表されている。詳細はこちらの記事へ。
ちなみに、鈴鹿サーキットを訪れたラテルは、発表会の前にスーパーGTの開催準備中のピットレーンを闊歩。前週に行われたブランパンGTシリーズ・アジア富士戦から日本にずっと滞在していたそうで、京都等を訪れ観光もしたそう。発表会を終えてからは、ブダペストでのブランパンGTのために急いでヨーロッパに戻った。
■前夜祭は大盛況。ドライバーたちも興味津々?
8月26日(土)のキッズピットウォーク後に行われた前夜祭は、記事でもお届けしたとおり往年のグループCカー、そして千代勝正のニッサンGT-RニスモGT3、ジェンソン・バトンのホンダNSX-GT3という超豪華な2台の競演で盛り上がりをみせたが、このときのグランドスタンドの埋まり具合がすごかった。かなり空席が少ない状態で、これほど埋まった前夜祭は、2009年にX JAPANのYOSHIKIさんが訪れたフィルムギグ以来だったのでは……!?
当然ながら、ドライバーたちも新旧のマシンに興味津々の様子だった。デモランの様子は、NISMOのFacebookページでも観ることができる。
■1000kmならではのアイテムも
1000kmならではのネタをいくつか。UPGARAGE BANDOH 86、ARTO 86 MC 101の2台は、前戦富士からAピラーにコクピットへの導風ダクトを装着している(VivaC 86 MC、マッハ車検 MC86 GTNETの2台は非装着)。
また、長距離レースといえば重要なのがティアオフフィルム。ピットイン時に剥がし、汚れを取り去ることができるフィルムだが、MOTUL AUTECH GT-Rはなんと8枚! しかもこの美しい仕上がり、さすがNISMO……。
NAKAJIMA RACINGのクルーが着ているのは、鈴鹿サーキットが発売した1000kmオリジナルチームTシャツ。他のチームのバージョンもあり、サーキット内でもかなり多く見かけることができた。
■ZENT Sweetiesがひとり増えた……!? 夏ならではのコスチュームも
大人気のレースクイーンユニット、ZENT Sweeties。しかし、いつも3人のユニットが今回ひとり多い!? じつは浴衣を着ているこの方、なんと本職はモデルさんじゃないんです。じつはZENTの坂祝(さかほぎ)店でで働いている社員さんなのだとか。お名前は伊藤星菜さん。本社の方から声をかけられて、前戦富士で見学に訪れたりとで、今回限りでの“ゲストRQ”で登場されたそう。「レースクイーンの皆さんはホント細くて、美容にも気を遣ってらっしゃるのはすごく感じました」とのこと。いやはや、負けずにお美しいです!
また、夏と言えば毎年のように登場するZENT Sweeties、RAYBRIGレースクイーン等の浴衣姿も1000kmの風物詩。来年からはどうなるだろうか……!?
■お誕生日おめでとうございます
土曜のキッズピットウォーク時、Epson Modulo NSX-GTのピット前では、松浦孝亮選手、浅見邦彦メカ、そしてDIREZZA Cheersの平咲夏加さんの誕生日パーティが行われた。予選4番手だったこともあり、写真のとおり大騒ぎに。
一方、さらに大騒ぎになったのはStudie BMW M6のピット。毎年鈴鹿で行われるヨルグ・ミューラー、アウグスト・ファーフスの誕生日パーティだったが、ケーキは無残な姿に……。
エヴァRT初号機 Rn-s AMG GTの石川京侍選手のお誕生日パーティもキッズピットウォーク中に。皆さんおめでとうございます。
■BリーガーがスーパーGTにハマった!?
今回のスーパーGT第6戦鈴鹿で、Hitotsuyama Audi R8 LMSのピットを訪れたのは、バスケットボールBリーグ・B1西地区の滋賀レイクスターズに所属する、狩野祐介選手。柳田真孝選手のマネージャーの繋がりで今回初めてスーパーGTの観戦に訪れた。
「すごくお客さんも多いし、迫力もスゴいですね!」とすっかりスーパーGTの魅力にハマった様子。Hitotsuyama Audi R8 LMSは今回苦しいレースとなったが、またレースを訪れてくれそうだ。
■『ウェイトちゃん』に100kg登場
グッドスマイル 初音ミク AMGは今回、100kgのウエイトハンデを搭載しているが、その上にはコヤマシゲトさん作の『ウェイトちゃん』の100kgバージョンが登場。予選までドライバーふたりの頑張りもあり4番手につけウエイトを感じさせない走りをみせたが、決勝ではタイヤトラブルに見舞われてしまった。チームの河野高男エンジニアも「100kgは負担が大きい」と語るとおり、キュートな『ウェイトちゃん』もやはりその重さはスゴかった……!?
最後はこちらの満面の笑みで
トピックスの最後は、レース後すっかり暗くなったサーキットで行われたこちらのNAKAJIMA RACINGの優勝記念撮影をどうぞ。最初から「勝ったぞ~! イエーイ!」と大盛り上がり。松浦孝亮は「これでハワイに行くぞ~」というかけ声もあったが、残念ながら却下されていたよう。それでも、『最後は俺が“獲る”』を果たしてくれたEpson Modulo NSX-GTの勝利は心から祝福したいところだ。