トップへ

NASCAR:TOYOTA GAZOO Racing 2017年エクスフィニティ・シリーズ第23戦ロードアメリカ

2017年08月29日 11:42  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

NASCAR:TOYOTA GAZOO Racing 2017年エクスフィニティ・シリーズ第23戦ロードアメリカ
NASCARエクスフィニティ・シリーズ第23戦ロードアメリカ
今週はエクスフィニティのみ開催。
ルーキーのマット・ティフトが惜しくも3位
 この週末はエクスフィニティ・シリーズのみがロードコース戦として開催。ロードコース・スペシャリストのジェームス・デイヴィソンが前半首位を走るもクラッシュで脱落。

 ルーキーのマット・ティフトが終盤首位に立ったが惜しくも3位でフィニッシュ。前々週のミッドオハイオに次ぐロードコースでの2戦連続3位という好成績で終えた。

NASCAR XFINITY SERIES
第23戦 Johnsonville 180
開催日:8月27日

ルーキーのマット・ティフトが惜しくも3位
 8月27日(日)にNASCARエクスフィニティ・シリーズの第23戦『Johnsonville 180』が米国北部ウィスコンシン州エルクハートレイクのロードコース、ロードアメリカで開催された。

 8月最終週のNASCARは、カップ・シリーズとトラック・シリーズが開催されず、ほぼ毎週レースのあるカップ・ドライバーにとっては貴重な休暇週となった。エクスフィニティ・シリーズのみ、今季3度目のロードコース戦が開催。

 このため、カップ・シリーズドライバーの出場はなく、シリーズレギュラーと、ロードコース・スペシャリストと呼ばれるサーキットレースを主に戦っているドライバーのスポット参戦で競われた。

 トヨタ勢では、レギュラーのマット・ティフトと、インディ500などの出場経験を持ち、第21戦ミッドオハイオで4位に入ったオーストラリア人ドライバー、ジェームス・デイヴィソン、そして、レギュラー出場しているトラック・シリーズで今季4勝を挙げ、目下ランキング首位につけるクリストファー・ベルらがスポット参戦した。

 27日(日)午後2時13分、1周4.048マイルのロードコースを10周、10周、25周の3ステージ合計45周(182.16マイル:約293km)して競われる決勝レースがスタート。2番手グリッドのデイヴィソンがスタートで首位を奪うと、そのまま逃げ切ってステージ1を制覇。13番手スタートからポジションを上げたティフトが7位、ベルが9位に入った。

 ステージ2スタート前に一斉にピットへと向かったが、ここでデイヴィソンは痛恨のピットロードスピード違反。ほぼ最後尾となる36位へと後退。何台かステージ1終盤にピットインする作戦を採ったため、ティフトが12位、ベルが16位で再スタートを切った。

 ステージ2再スタートの翌周、ベルがコースオフを喫し、26位へと大きく後退。一方で最後尾近くまでポジションを落としていたデイヴィソンが猛烈な追い上げを開始。ステージ2終了2周前の19周目には、トップ10までポジションを取り戻して見せた。

 7位に浮上し、更なるポジションアップを狙ったデイヴィソンだったが、4,5台での3位争いのバトルの中、ターン5の出口でバランスを崩した車両がスピンし、デイヴィソンに接触。デイヴィソンは車両にダメージを負い、無念の戦線離脱となってしまった。

 ステージ2はベテランJ.J.イェリーが5位、ティフトが6位。ステージ3スタート前のコーションでは、ティフト、ベルらはピットへ入らず、ティフトが5位、ベルが9位で再スタート。ステージ3は無給油では走り切れない周回数のため、途中でピットインする作戦を採った。

 ベルは再スタート直後にコースオフを喫し、ポジションダウン。ティフトは予定通り、最後まで走り切れるぎりぎりの29周目にグリーンフラッグ下でピットイン。9位までポジションを落としたが、その後、イエローコーションは出ないまま、上位につけるライバルが次々にグリーンフラッグ下でピットインしたため、ハイペースで着実に追い上げていたティフトが残り8周の時点で首位に立った。

 この時点で、首位ティフトと2位以下との差は約8秒。しかし、タイヤの新しい後続勢が猛烈な勢いで追い上げを開始。周回毎にその差は詰まっていった。

 1周1秒以上速いペースでの追い上げにより、残り2周で1位のティフトと後続はテール・トゥ・ノーズに。懸命に首位防衛を図ったティフトだったが、追い上げてきた車両と接触し、2台はスピン。すぐに立て直し、コースへ復帰したが、3位へとポジションダウン。そのまま3位でチェッカーを受けた。

 今季よりエクスフィニティ・シリーズにフル参戦しているルーキーのティフトにとって、悲願の初優勝のチャンスは惜しくも逃すこととなったが、第21戦ミッドオハイオに続き、ロードコースで2戦連続、自身最高位タイとなる3位フィニッシュを果たした。

 次戦第24戦は9月2日(土)、米国南東部サウスカロライナ州ダーリントンのダーリントン・レースウェイで行われる。

ドライバー マット・ティフト
「タフなレースだった。何とか最後のラップも彼(ジェレミー・クレメンツ)を抑えようとしたのだが。終盤、我々は距離を走ったタイヤで苦戦していた。彼らが新しいタイヤだったため、我々より速かったのかは分からない。しかし我々はブレーキングでも安定せず、厳しい状況だった。とはいえ、我々のトヨタ・カムリは全般的に好調だったし、戦略もまずまずだった。勝つのはなかなか難しいが、全力を尽くし努力を続ける」