妻に突然「わたし不倫してたんだ」と告白されたら、どうすればいいでしょう。8月23日、はてな匿名ダイアリーに「妻に『不倫してたけどふられた』と言われた」というタイトルで、既婚男性からの投稿がありました。
投稿者は、夕食を食べながら芸能人の不倫の話題を何気なく妻に振ったとき
「わたし先週まで不倫してたんだ」
といきなり言われます。咄嗟に「誰と」とは聞けず、「どのくらいしてたの」と言ったそうです。(文:篠原みつき)
「不倫されたうえに、不倫相手への復讐兵器にされている」
妻は「2ヶ月かな。でもふられちゃった」と苦笑いします。彼の経験上、この苦笑いは本当に傷ついたときにするものだとか。不倫相手は、夫婦と同じ会社に勤める後輩の「T」であることも、素直に答える妻。
不倫に全く気付いていなかったのに、「ふられたいまになってそれを言うのか」と苦しむ投稿者は、
「つまり、これは妻によるTへの復讐なんだろう。俺は、不倫されたうえに、不倫相手への復讐兵器にされているわけで」
と解釈します。
妻はばかではないので、自分のしていることの残酷さや愚かさを分からないはずはないと断言。突然の暴露は、彼女がそれほど傷ついていて、自分をおとしめて夫を地獄に落としてでも、「Tのことが好きなんだろう」と苦しい胸のうちを吐露します。
その後、会社の喫煙所でTと雑談しながら、顔や話し方が「俺と似ている」ことに気付くと、
「妻はやっぱ、俺のことちゃんと好きだったんだなあと思った」「これ、どうすればいいんだろう」
と、ぼう然とする投稿者。愛する妻の不貞に衝撃を受けながらも、態度を決めかねているようでした。
慰謝料を取るため「証拠を押さえろ」というけれど
この投稿は注目を集め、はてなブックマークは600以上つきました。とくに多かったのは「舐められている、証拠を押さえて離婚すべき」という現実的な助言です。
「普通に男として認定されてないので離婚するべき」
他にも「好きとか冷めてるとかの前に、自分を大切にしてくれない相手と暮らしてても虚しいと思う。別れなよ 」という声が出ていました。
アディーレ法律事務所のウェブサイトによると、浮気の慰謝料の一般的な相場はケースによって違い、50~300万円と幅があります。確かに証拠を押さえておくことは重要かもしれません。
ただ、「増田(投稿者)が奥さんのこと好きな気持ちが伝わってきてつらい 」という声もあったように、この夫の場合、文章から妻を深く愛していることが伝わってきて、容易に証拠だ離婚だと事務的な切り替えはできないように見えます。
ほかには、「辛いね。それは復讐とかではなく、家族として気を許してる増田(投稿者)に、今さらながら申し訳ないやら、振られて辛いやら、どうしていいか分からずポロッと言ってしまったのではないか」といった書き込みも見られました。
中には、「良い文だなー。引き込まれる」と文章を褒める声も。はっきりした答えがなくても小説には終わりが来ますが、こちらは現実であり生活は続きます。このまま結婚生活を続けても、離婚をしても、投稿者の苦悩は尽きないでしょう。
ちなみに人気コメント1位は、近ごろ批判を浴びた牛乳石鹸のCM「洗い流そ。」でした。言いたいことやりたいことをやって人を傷つけたモヤモヤを、石鹸で洗い流すべしと皮肉に捉えることは、確かにこの妻の告白にも通じるものがあります。