F1ベルギーGP決勝で、フォース・インディアのチームメイト同士のインシデントが2度にわたって起きたことに関し、セルジオ・ペレスは、スタート直後の件については自分に非があるが、大きな事故に発展した2回目については、エステバン・オコンの行動にも問題があったと主張した。
ベルギーでのフォース・インディアのふたりのバトルは、アゼルバイジャンGPに続く大規模な同士討ちに発展した。スタート直後の混乱した状況のなかでペレスはオコンに幅寄せする形になり、その際には問題は発生しなかったものの、レース中盤過ぎに、前を走るペレスにオコンが接近したところ、オールージュ手前でペレスがウォールに向けてオコンに幅寄せしたため、2台は接触。オコンのフロントウイングはダメージを負い、ペレスの右リヤタイヤは破損した。最終的にオコンは9位で完走したが、ペレスはリタイアせざるをえなかった(17位完走扱い)。
「最初のインシデントは100パーセント、僕が悪い」とペレス。
「スタートの時に、正しいモードを選んでいないことに気付かなかった。それで50パーセントほどパワーを失った状態だった」
「それでもいいスタートを決められたが、(ニコ・)ヒュルケンベルグがイン側に飛び込んできた。かなり混乱した状況だった。コーナーの後、ミラーを見たら、後ろの集団はかなり離れていたので、右に動いた。そしたらエステバンがそこにいた。彼のことは全く見えていなかった」
「ふたつめのインシデントについては、エステバンがかなり楽観的な動きをしたと思う。あそこには2台が並ぶスペースはなかった」
「僕は自分のラインをカバーしていたし、彼はオールージュの後で攻めてくると思った。ストレートのなかでアクションを起こすチャンスはあったんだ。ふたりとも状況に関して誤った判断をした」
「接触してしまって残念だ。僕らは自分たちのレースを台無しにしてしまった」
「今日は自分にすごくがっかりしている。悪いことだと言わざるを得ないようなことをしたのは初めてだ。最初の接触については、仕方なかった。もうひとつのは避けられる事故だった」とペレスは言う。
「彼とは話をするよ。思い起こせば、すべてはバクーで始まったことだ。でももうチームとして前に進まなければ。今日は大量のポイントを失った。ここは僕らが一番力を発揮できるサーキットのひとつだった。他のチームが差を縮めてきているから、(入賞することが)本当に重要だった」
このアクシデントについて、スチュワードはペナルティは科さないという判断をしたが、フォース・インディア首脳陣は事態を重く見て、今後はふたりがコース上で自由に戦うことを禁じると宣言している。