第6戦 鈴鹿サーキット GT300決勝レポート
ポイント圏内も見えていたのに、残念なアクシデント
スタートのポジションが後方だったので、最初のスティントは短めにする事をチームはスタート前に決めていた。スタートを担当したショーン・ウォーキンショーは序盤の3周までに順位を21番手まで上げて戻ってきた。車にはスピードがありそうだ。しかし、混戦の中で順位を上げていくのは困難なので、早めの交代で前がクリアになったところで高木真一が長めのスティントを走り順位を上げていく作戦を取った。
レース前のウォームアップランで決勝に向けてセットのアジャストを行ったのが良かったのか、トップグループのペースとはまだ差があるものの想定以上の速いタイムで周回を重ねていった。他車のピットインもあったが、高木は35周目までにポイント圏内まで順位をあげた。
タイヤのグリップは落ち始めていたが、ペースを落とすことなく高木はルーティンのピットインの為にピットロードへ入ろうとした瞬間、後方から他車に押し出されてしまった。為す術も無く、車はガードレールに激突してしまった。走行を続ける事が出来ず、リタイヤとなってしまった。今回のレースはペースも良く、ポイントを獲得出来る手応えがあっただけに残念なレースとなってしまった。
土屋圭市アドバイザーのコメント
「作戦はパーフェクトだったけど、真一が可哀想だったね。あれは避けようが無い。ポイントを獲得するのは難しいと考えていたけど、真一の努力でその可能性も出てきたので、このリタイヤは本当に悔しかったね」
安藤博之エンジニアのコメント
「スタート位置が後方だったので、早めのピットインで前がクリアラップでペースを上げてポイント獲得を狙っていました。リタイヤするまではポイント圏内を走れていたので残念です」
高木真一選手のコメント
「ピットインの直前はタイヤもギリギリだったのですが、それでも何とか良いペースで走れていたので車は昨日よりも格段に良かったです。ポイント圏内までポジションを上げる事が出来たのでこのリタイヤは本当に残念です。真後ろから押されたので回避しようが無かったです」
ショーン・ウォーキンショー選手のコメント
「スタートを担当してショートスティントだったのですが、車のコンディションは非常に良かったです。高木さんがどんどんポジションを上げていってポイントも獲得出来ると思ったので、このリタイヤは残念です。次のレースに気持ちを切り替えて頑張ります」