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スーパーGT:Epson NSXの松浦孝亮、優勝会見で涙「まだレーサーとしてやれる」

2017年08月28日 00:32  AUTOSPORT web

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優勝会見中、思わず涙で声を詰まらせる松浦
8月27日、鈴鹿サーキットで開催されたスーパーGT第6戦鈴鹿1000km。GT500クラスはEpson Modulo NSX-GTのベルトラン・バゲット、松浦孝亮組が優勝した。ナカジマレーシングとしての優勝は、2007年以来10年ぶり。

 会見に臨んだ松浦は涙で声を詰まらせる場面もありつつ、バゲットとともに勝利のよろこびと2017年シーズン残り2戦について語った。

Epson Modulo NSX-GT
ベルトラン・バゲット
「とてもうれしいよ。これまで振り返ってみて、とてもつらかった。こうしてやっと優勝できたのは最高だよ。ダンロップタイヤを使っているのは(GT500クラスで)僕たちだけ。タイヤの開発をしながら(レースを)やってるけれど、比較するものがないからほんとに僕たちは苦労してきたんだ」

「こういう結果が出ると、やっていてよかったと思えるよ。中嶋(悟)監督は非常にすばらしい人。監督に感謝したい。それから、ホンダのスタッフのみんなも頑張ってくれた。もちろん、チームメイトである(松浦)孝亮さんにも。彼はすばらしい最高の走りを見せてくれた。まだ(この優勝が)信じられないよ!」

「次戦はタイ。非常に楽しみだよ。タイでのダンロップのパフォーマンスはいいから、自信があるんだ。期待できるよ。最終戦のもてぎはかなりタフなトラックだよね。でも、今日みたいに『まさか』と思ったところで優勝することもあるから、もちろんあきらめないよ」

松浦孝亮
「正直言って、実感がまだわかないんです。いろいろな思いがこみ上げてきて。僕は19年間(鈴木)亜久里さんのところで走ってきましたが、大した結果が出せなくて……」

「でも、(チームを)移籍して中嶋さんの元で勝つことができて、自分の力も証明できたと思います。勝って、まだ自分がレーシングドライバーとしてやれるんだという風に思えたのは、一番うれしいです」

「17時を過ぎた第5スティントくらいから周りの(KEIHIN NSX-GTの)塚越(広大)などのペースが上がらなくなってきました。勝負のポイントとしては、第5スティントでベルトランの走りがすごくよかったこと。そこでしっかりマージンを持ってたのがよかったのだと思います」

「第5スティントのあたりでは、最後は負けるかなと思っていました。僕がバトンタッチしたときは気温がかなり下がっていたので、フロントタイヤの温まりが前のスティントと違っていたためにデグナーでフロントがロックして飛び出してしまいました」

「その後、最初の10周はいいペースを保つことができ、一時26秒台まで(2番手との)タイム差を広げられたのでミスをしないようにと意識して走りました。ラスト5周を過ぎてからは間違いないなと思っていたんです」

「残り3周あると思っていたけれど、チームからあと1周だと言われたときは、正直うれしかったですね。長年勝ってないし、こういうタイミングってなかなかないですから。鈴鹿1000kmの最後のレースで勝てるというのは」

「(今回は)ダンロップでまさか勝てると誰も思っていなかったと思います。自分たちでも信じられないレースができました」

「(次戦以降のレースに向けては)気持ちが切れそう(笑)。あと2戦は楽しくやりたいと思うくらい出し尽くした感があるんです。もちろん(レースの)タイミングがくれば一生懸命頑張りますけれど。あと1カ月は残り2戦のことを考えずに楽しみたいんです」