優勝を飾ったLEON CVSTOS AMGの黒澤(左)と蒲生(右) 8月27日、鈴鹿サーキットで開催されたスーパーGT第6戦鈴鹿1000kmは最後まで波乱のレースとなった。GT300クラスを制したのはLEON CVSTOS AMGの黒澤治樹、蒲生尚弥組だ。
K2 R&D LEON RACINGは1周目終わりでピットインを敢行すると、変則的なピット戦略で実質4回ピットイン、5スティントのレースを展開し、GT300クラス予選9番手から見事に優勝。鈴鹿1000km最後のウイナーとなった喜びと2017年シーズンのスーパーGTの残り2戦、タイラウンドともてぎラウンドに向けた抱負を語った。
LEON CVSTOS AMG
黒澤治樹
「(ポイントランキングトップになったことを知らされ、)今トップになったことを知りました。気を緩めずにタイ、もてぎとチャンピオンを目指してがんばりたいです」
「僕はオーナーと一緒にチームを立ち上げて、強いチームをつくろうと、ドライバーや裏方を含め、一生懸命やってきました。なので、今日の結果はすごくうれしいです」
「(蒲生)尚弥選手はすごく速くて信頼できるドライバーですし、みんなが完璧な仕事をしてくれました。チームのスタッフのみんな、すべての人に感謝したい1勝でしたね」
「(1周目終わりでピットインし、実質4ピット作戦をとったことについては)もともとはいろいろな作戦を考えていました。周りのチームの状況を踏まえて考えなくてはいけないよねというところがありましたけど」
「チームにとってよかったのは、僕らは(第4戦の)SUGOでトップを走って20秒くらい差をつけていて、抜かれていないのに勝てなかったことです。それを踏まえて(今回の戦略を)考え出しました。(しっかり)レース戦略を考えなくてはいけないと。考えたから今回があったんだと思います」
「勝ったからといって気を抜かずに、チームを引き締めていきたいです。尚弥も速いドライバーになってくれたから、みんなで力を合わせていきたいですね。ブリヂストンさんとAMG(メルセデスAMG GT3)のマッチングはよくなってきています。これからも協力して開発して、最終的にチャンピオンとれるように頑張りたいです」
蒲生尚弥
「今の正直な感想は、やっと終わったなと。僕らのチームは変則的なピットタイミングでした。なるべく単独で走ることができる時間をたくさん作ろうという作戦だったんです。走っているときはずっとひとりで、周りのタイムを聞きながら見えない敵と戦ってる状態。それが僕の場合は3スティントありました」
「本当に疲れました。やっと最後に25号車(VivaC 86 MC)に追い付いたら、目の前の目標としてもっと集中できました。最後まで気を抜かずにいい走りができたと思います」
「(変則的なピット戦略でしたが)タイヤと燃費に関してはいけるだろうというのはありました。特にタイヤは最後まで大きなグリップダウンもなく、すごくいいタイヤを用意してもらえたと思っています」
「ここ最近、AMGとブリヂストンタイヤのパッケージがすごくよくなってきてるんです。特に決勝のペースにはすごく自信がありました。本当ににみなさんのおかげで勝つことができてよかったです。ありがとうございました」
「(次戦以降に向けては)今まで通り、チームと(黒澤)治樹さんと力を合わせてやっていくだけです。次のタイと(最終戦の)もてぎはクルマ(の特性)的にもたぶん合っているし、ウエイトをまだまだ積んでもいけると思います。頑張ります」