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スーパーGT第6戦鈴鹿:レースは半分経過。KEIHIN NSXがリードも上位は僅差

2017年08月27日 16:02  AUTOSPORT web

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満員のグランドスタンドが見つめるなか、“ラスト1000km”のスーパーGT第6戦鈴鹿のスタートが切られた。
スーパーGT第6戦・第46回インターナショナル鈴鹿1000kmは、8月27日12時30分に決勝レースの火ぶたが切られた。レースは半分の86周を消化した時点で、塚越広大/小暮卓史組KEIHIN NSX-GTがレースをリードしているが、GT500クラスは上位10台が40秒差前後の差で、緊迫した戦いが続いている。

 今年でスーパーGTとしての1000kmレースはラストとなることから、グランドスタンドを満員のファンが埋め、大変な盛り上がりのなかで迎えたスーパーGT第6戦鈴鹿1000kmの決勝レース。GT500クラスは序盤、ポールポジションスタートのフォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rがリードするも、10周を過ぎるあたりから2番手以下との差が一気に詰まっていく。

 序盤から混戦が展開されるなかで、まずフォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rをかわしていったのは、塚越がドライブするKEIHIN NSX-GT。さらに関口雄飛のWedsSport ADVAN LC500、千代勝正のS Road CRAFTSPORTS GT-Rが迫っていくが、15周目のヘアピン立ち上がりでフォーラムエンジニアリングとWedsSport、そしてS Roadがスリーワイドになりかけ、S Roadが行き場をなくしクラッシュ。リヤウイングを失ってしまった。

 一方、少しずつポジションを落としてしまったジョアオ-パオロ・デ・オリベイラ駆るフォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rは、GT500勢のなかでははじめにピットイン。他のマシンは27周から30周を終えたあたりで一度めのピットイン。途中、GT300クラスのARTA BMW M6 GT3のクラッシュによるセーフティカーランをはさみ、二度めのピットは58周から61周あたりに行われた。全体的にはヨコハマ勢のピットインが早めで、ブリヂストン、ミシュラン、ダンロップ装着勢はピットインタイミングは近い。

 そんななか、レースが半分を過ぎた時点でトップを走るのは、早めにフォーラムエンジニアリングをかわしマージンを築いたKEIHIN NSX-GT。15秒以上のリードを築きトップを守っている。次いで快走をみせているEpson Modulo NSX-GTが続き、ホンダNSX-GT勢がワン・ツーを占めている。3番手には混戦のなかでMOTUL AUTECH GT-R、4番手にはDENSO KOBELCO SARD LC500が続いているが、5番手以下は大混戦。いたるところでテール・トゥ・ノーズの戦いが続き、10番手のMOTUL MUGEN NSX-GTまでが1分以内につけている。

 そのMOTUL MUGEN NSX-GTだが、ジェンソン・バトンが第2スティントを担当し、中嶋大祐からステアリングを受けつぎ走行を開始した。ただ、ピットアウト時に危険なピットアウトをしてしまい、ドライブスルーペナルティを課せられるシーンも。また、途中初めてのセーフティカーランも経験。KeePer TOM'S LC500とのバトルも展開した。一方、もうひとりのGT500第3ドライバーである小林可夢偉もWedsSport ADVAN LC500の第3スティントを担当し、レギュラードライバーたちとバトルを展開した。

 GT300クラスは、序盤GT300マザーシャシーのVivaC 86 MCがリードし、UPGARAGE BANDOH 86、マッハ車検 MC86 GTNETが続く展開に。これにJMS P.MU LMcorsa RC F GT3、SYNTIUM LMcorsa RC F GT3というレクサスRC F GT3勢が続く。また、マネパ ランボルギーニ GT3、鈴鹿を得意とするGAINER TANAX triple a GT-Rらも上位に絡んでいる。

 ただ、序盤上位を走ったD'station Porscheはスヴェン・ミューラーのドライブ中に黄旗追い越しがあったとしてペナルティを受けたほか、B-MAX NDDP GT-Rは高星明誠のドライブ中パンクチャー、また前戦ウイナーのARTA BMW M6 GT3だが、GT500の42周目に最終コーナー立ち上がりでピットインしようとしたところ、B-MAXと接触しスピン。ピットロード入口のバリアにクラッシュし、セーフティカーが導入されることとなった。

 GT300クラスは、1周目にピットインしたLEON CVSTOS AMGをはじめ、UPGARAGE BANDOH 86とVivaC 86 MCのタイミングが異なったりと、チームによって戦略が異なっており、最終的にチェッカーを受けるまで順位は分からない戦いとなりそうだ。