突然だが、筆者は年下男性と付き合ったことがない。昔から、好きな男性のタイプを聞かれれば最初に「年上」と答えていたくらいだし、結婚した夫も9歳年上だ。自分より物事を知っているという、年上ならではの安定感に惹かれていたからだろう。
ところが、30歳を超えてしばらくした頃から無性に年下男性に魅力を感じるようになった。(文:みゆくらけん)
「わたしの傘を届ける為に自分の傘は持たず追いかけて来た時は、このまま一緒に帰ろうか?と誘いそうになった」
筆者が最初に年下男性の魅力に気づいたのは旅先のセブ島だ。きゅっと引き締まったしなやかな肉体美の現地の青年が、何の躊躇もなく船から海に飛び込んだ時、水中へ一気に潜り込んでいく身体のアーチは「イルカか?」と思うほどに完璧で美しく、まさに"躍動"という言葉そのもの。ハッとして息を飲んだ。
その後、年下男性の一生懸命さにキュンとやられる機会が増え、純真さに心打たれるようになった。これは自分が失った若さへの憧れか、母性か。もちろん同性の年下女性にも同じように感じるが、男性に感じる「ヤバ!カワイイ!」は深さが違う。
筆者のように年下男性にキュンキュンしている女性は多い。先日のガールズちゃんねるで「年下男子の魅力を語り合おう!」というトピックが立つとコメントが殺到した。最大の魅力は「可愛さ」で、
「ちょっとアホでも許せるし、上から来られても可愛いくて腹も立たない」
「男らしい事言われるとクソ生意気さと可愛さでたまらない」
と絶賛されている。中でも筆者が「わかる!」と膝を打ったのはこのエピソード。
「『〇〇さ~ん!』って、わたしの傘を届ける為に自分の傘は持たずに走って追いかけて来てくれた時は、このまま一緒に帰ろうか?と誘いそうになった」
自分の傘は持たずに、というところがたまらない。一生懸命さが全面に出ていてキュン死しそうだ。また、"一生懸命さ"の他の魅力としては「いざという時は男らしい」「意外にしっかりしている」のが重要なようだ。
「おばさんが演歌歌手の氷川きよしとか恵ちゃん(山内惠介)に熱あげてるの何となくわかる」
ずっと年上好きでジャニーズなどにも興味がなかったのに、ある日を境に急に年下男性の魅力に気づいたという、筆者と同じような女性のコメントもあった。29歳のある日、近所の喫茶店で若い男性店員の笑顔の接客を受けて衝撃が走って以来、年下が好きになったという。
「(あの衝撃が)自分がお姉さんからおばさんになった瞬間だったのかもと思う」
やはりきたか、おばさんになったのよ指摘。他にも
「おばさんが演歌歌手の氷川きよしとか恵ちゃん(山内惠介)に熱あげてるの何となくわかるわ。悲しい」
「年下の男の子が好きって女性の心理はおっさんが『若い娘はピチピチしてかわええの~』って心理と全く一緒」
との指摘もあった。確かにそれは否めない。昔から年下男性が好きならともかく、突然の「年下いいじゃない♪」は、おばさんになった証拠、なのかもしれない。