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英ヘンリー王子 母の死を振り返り「父だって、どんなに辛かったか」

2017年08月27日 12:33  Techinsight Japan

Techinsight Japan

ダイアナ妃の死に揺れた王室(画像は『The Diana Award 2017年8月5日付Facebook「We're a living legacy to #PrincessDiana's belief that young people have the power to change the world #DianasLegacy」』のスクリーンショット)
このほど英ヘンリー王子が母ダイアナ妃の死亡直後の様子を回顧し、別の女性を愛し妃とは離婚済みだった父チャールズ皇太子の苦しかったであろう胸中を思いやった。

母ダイアナ妃がフランスで事故死したことに大変なショックを受け、今もなお立ち直れていないというウィリアム王子とヘンリー王子。その一方で元夫チャールズ皇太子の心境について関係者が語ることは少なかったが、BBCのドキュメンタリー『Diana, 7 Days』の中でヘンリー王子はこのように話している。

「親にとって、配偶者や元配偶者の死を子供に告げるのは何よりも辛いことでしょう。」
「どうやってそのような状況に対処するのか…僕には想像もできません。」

ダイアナ妃が死去した時、わずか12歳だったヘンリー王子。そんな王子と15歳だった長男ウィリアム王子が辛い思いをしないように尽力したのも、チャールズ皇太子だったという。

「父は常に、僕達に寄り添ってくれました。(離婚した元妻に)先に死なれてしまったのですから…。」
「だから父は、僕達が守られるようにと気を配ってくれました。ですが父本人だって、同じように悲しんでいたのです。」

またヘンリー王子は、「お母さんは亡くなってしまったんだよ」と知らされた際の衝撃をこう明かした。

「信じられない。そんな話を容認できるわけがないと、僕は全く受け付けませんでした。だから急に悲しみにくれることもなかったんです。あの年齢で、はっきりとあんな状態を理解できる子はいないと思います。」

さらに兄ウィリアム王子も、このように続けている。

「僕の場合は、完全に感覚がマヒした感じでした。混乱して眩暈がしました。何が何だか分からず、『どうして僕がこんな目に?』って自問を続けたのです。『なぜ? 僕が一体何をしたというの? どうしてこんなことが僕達に起きたの?』ってね。」
「当時は、祖母(エリザベス女王)が僕達2人や父を守ろうと必死でした。住んでいた場所にあった新聞などを全て始末し、読めないようにしたのも祖母です。」
「僕達はその状況が理解できていませんでした。当時はスマホなどもありませんでしたし、(新聞などがなければ)ニュースが入ってこないんです。ですから有難いことに、母の死を悲しむのに必要なスペースを確保できたし、国民との距離も取れたのです。母の死にどんなに大きな反響があったのかは、まったく知りませんでした。」

しかしその頃、エリザベス女王には女王としての立場、そして祖母としての立場があり、板挟み状態になっていたという。妻を裏切り若い頃から愛していたカミラ夫人との交際を続けたチャールズ皇太子、また全く異なる環境から王室に嫁いだダイアナ妃の振る舞いに困惑し、仲は良くなかったというエリザベス女王も妃の急死に悲しみ、特に王子達の心の傷を心配し苦悩の日々を送っていたのだ。

ダイアナ妃の死から約20年。ようやく関係者達の悲しみとその後の苦悩が明らかになると同時に、今も変わらぬ妃の人気に改めて世界中の人々が驚いている。

画像は『The Diana Award 2017年8月5日付Facebook「We're a living legacy to #PrincessDiana's belief that young people have the power to change the world #DianasLegacy」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)