2017 SUPER GT
INGING MOTORSPORT
第6戦 鈴鹿サーキット レースレポート
◆8月26日(土)天候:曇り|コース状況:ドライ
#50 Ferrari 488 GT3 12位
真夏の3連戦を締めくくる「第46回インターナショナルSUZUKA 1000km」
Ferrari 488 GT3は、新田守男のドライビングにより2戦連続で予選Q1を突破し都筑晶裕が予選Q2で12位を獲得する。
7月後半から約1ヶ月間で3連戦という過酷なスケジュールが組まれている2017年のAUTOBACS SUPER GTシリーズ。真夏の連戦の締めくくりとなる第6戦の「第46回インターナショナルSUZUKA 1000km」が鈴鹿サーキットで開催された。
前戦の富士スピードウェイラウンドでは予選で10位を獲得したものの、決勝レースではタイヤの内圧が想定以上に上がったことなどが原因で本来のパフォーマンスを発揮できなかったFerrari 488 GT3。今戦の舞台となる鈴鹿サーキットは、6月末に実施された公式テストでもトップタイムをマークし相性の良さを確認している。
第6戦のスケジュールは、8月26日(土)に公式練習と予選、27日(日)に1000kmの決勝レースがおこなわれる。まずは、9時20分から1時間45分に渡る練習走行が始められた。明け方からの通り雨によってコースがウエットコンディションとなったため、チームは路面が乾くのを待つことを決断。Ferrari 488 GT3は公式練習が始まって30分ほどはピットで待機する。その後、レコードラインが乾くのを確認してから、まずは新田守男がコースイン。持ち込みのセットアップを確かめるとともに、タイヤとマシンのマッチングなどを確認する。新田が8周を周回したところで、Ferrari 488 GT3のステアリングを都筑が握る。都筑は10周を周回し2分3秒302をマーク。結果として新田がマークした2分1秒773のタイムによって公式練習は26番手となった。
<予選>
Ferrari 488 GT3は、持ち込みのセットアップがコースコンディションと合っていないというドライバーからのコメントによって、チームは練習走行から予選までの約3時間で大幅に車両調整を行なった。
大幅なセットアップ変更からぶっつけ本番となった予選Q1では、これまでの5戦と同様に新田がステアリングを握る。コースオープンとともに走行を開始したFerrari 488 GT3は、3周に掛けてマシンとコースのコンディションを確認するとともにタイヤに熱を入れタイムアタックを開始。30台中上位14台がQ2へ進出できるGT300クラスだが、予選Q2へ進出できる14番手付近の5台以上がコンマ1秒以内の僅差で、15番手以降のマシンが少しでもタイムアップをすればすぐにQ2進出圏外へ落ちてしまう厳しい状況となった。そんな激しいタイムアタックの中でも新田は1分59秒556のタイムで11位となり、チームの期待に応え見事に予選Q2への進出を果たした。
GT500クラスの予選Q1を挟んでおこなわれた予選Q2。ステアリングを渡された都筑は、新田と同様に3周に渡りタイヤに熱を入れ4周目に1分59秒671をマーク。翌周もタイムアタックを続けたが、タイヤの性能はピークを過ぎていためタイムを更新することはできず12番手となった。
明日の決勝レースは12番手からスタートすることになったFerrari 488 GT3。長丁場となるSUZUKA 1000kmは、毎回波乱が起きるサバイバルレースで知られている。チームは万全の体制を整え、Rd.4菅生に続く表彰台を狙っている。