LMcorsa レースレポート:SUPER GT 第 6 戦予選・鈴鹿サーキット
LMcorsa Super GT, Racing Reports 2017 Vol.10-1
Round 6:SUZUKA CIRCUIT. 2017/08/26
予選結果:6 位(エントリー 30 台)
天候:曇り、コース状況:ドライ
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第5戦FUJIから3週間後となる8月26日(土)に、AUTOBACS SUPER GTシリーズ第6戦INTERNATIONAL SUZUKA 1000㎞の予選が鈴鹿サーキットで開催された。
今年投入した新型車両の「SYNTIUM LMcorsa RC F GT3」で GT300 クラスに、飯田章と吉本大樹のベテランコンビで挑んでいる LMcorsa。
シリーズ全8戦の第5戦まで終了しているが、チームはここまで5戦連続で完走を果たしている。
第2戦FUJIではベテランらしい粘りの走りを見せ 8 位入賞を果たし、第3戦と第4戦の2カ月のインターバルの間には精力的にテストを敢行。
その成果が出たのが、第4戦SUGOで練習走行ではGT300クラスのトップタイムをマーク。
予選では、飯田が今シーズン初のQ1突破を果たすと、Q2では吉本が予選3番手のタイムを記録した。雨に見舞われた決勝では、SC 導入のタイミングなどもあり表彰台獲得まであと一歩の5位でフィニッシュ。
そして第5戦FUJIでは、決勝中にアクシデントに見舞われるがドライバーとチームの必死の対応で完走に持ち込んでいる。
この粘り強さが今年のチームの特徴と言え、ドライバーズポイントは両ドライバーとも15位、チームランキングは14位で今回の鈴鹿を迎えた。
26日・土曜日は明け方から雨が降っていたが、午前中の練習走行が開始となる9時頃には雨は止んでいたが、コースの路面はウエット状態。そのためウエット宣言が出されて練習走行はスタートし、チームは飯田が路面状況を確認するためにレインタイヤで出て行き、すぐにピットイン。
路面が乾くまでピットで待機することになる。ようやくスリックで出て行ける状況になり、チームはまず飯田がクルマの状態とタイヤのマッチングを確認しながら周回を重ねていく。
そして吉本がドライブを引き継ぎ、予選シミュレーションを行いながら本番に向けた準備を進めていき、2分00秒476がベストタイムで12位という結果に。最終的に飯田が14周、吉本が8周走行して練習走行は終わった。
予選
14時35分にスタートした予選Q1は、雲が出ている状況だったが気温はどんどん上がり蒸し暑い状態。第 5 戦までQ1は飯田が担当していたが、今回は鈴鹿を得意としている吉本が担当する。
コースインし路面状況を確認しながらタイヤを温め、3 周目にタイムアタックに挑み1分58秒906をマークしてトップに立つ。
4周目も引き続きアタックをするも前周のタイムは上回れずに終わり、ライバルチームに逆転を許してしまい2番手でQ1を通過。
続くQ2は、飯田がワンアタックで挑み1分58秒742をマークして6番手という予選結果に。
チームとしては、第4戦SUGOに続く上位グリッドからのスタートとなり、明日の決勝では表彰台を狙っていく。
ドライバー/飯田章
朝の練習走行からマシンの状態は良く、予選Q2はタイヤの状態も考えてワンアタックで挑んでいこうと決めていました。ただ、アタック中にミスした部分もあり6番手という結果に終わりましたが、決勝では上位フィニッシュ、表彰台を狙っていけるグリッドを獲得できたと思います。ここまでのレースやテストを通じて準備してきたことが、結果にしっかりと表れてきています。明日のレースを楽しみにしていてください。
ドライバー/吉本大樹
今日の朝は想定外の雨が降り、練習走行の周回数は少なかったですが、走り始めからクルマのフィーリングは良かったです。そのため予選に向けてマシンを少しだけアジャストしたのですが、それもうまくいき予想を上回るタイムを出すことができました。前回の富士も含め、これまでの積み重ねが今回の予選結果につながっていると思います。僕は鈴鹿1000㎞のGT300で3回勝っているので、明日のレースで4勝目を狙っていきます。今回が最後の1000㎞になりますから、勝って歴史に名を残したいですね。
監督/小藤純一
持ち込んだマシンのセットアップ、今回の気温を想定したタイヤもコンディションとあっていて、すべてがうまくいった予選だと思います。練習走行は雨の影響で予定通りのメニューはこなせませんでしたが、最低限のチェックはできましたので予選に向けての不安はありませんでした。そして予選では、Q1の吉本選手、Q2の飯田選手ともに1分58秒台をマークして、6番手グリッドを獲得できました。明日は、最低限でも表彰台、もちろん優勝を狙っていきます。