LEXUS TEAM ZENT CERUMOにとっては、昨年のこのレースは優勝を飾った思い出のラウンド。ただ、今年は前戦の3位表彰台もあり、ウエイトハンデが82kgという数字になった。そのため、エンジンのパワーに大きな影響を及ぼす燃料流量リストリクターが2ランク制限され、厳しい戦いになることも予想されていた。そうは言っても、この鈴鹿1000kmは獲得ポイントが通常よりも大きいため、チャンピオン争いのためにもなるべく上位でフィニッシュしたいレースだ。
27,500人もの観衆が訪れた予選日は朝方は雨が降り、午前9時20分からの公式練習はウエットコンディションでスタートした。LEXUS TEAM ZENT CERUMOは立川祐路が主にステアリングを握り、午後の公式予選に向けてZENT CERUMO LC500のセットアップを確認していくが、いまひとつフィーリングが良くない。それは燃料流量リストリクターによるものだけではないフィーリングの悪さだ。
「持ち込みのセットアップを外してしまった」と村田エンジニアも悔しがったが、レースは1000kmもの長丁場。8月27日(日)のウォームアップ走行で素早くマシンを確認し、セットアップ変更を行い吉と出れば、上位進出は十分に可能だ。そしてLEXUS TEAM ZENT CERUMOは、今季これまでのレースでそれを達成している。
最後の1000kmを笑って終わるべく、LEXUS TEAM ZENT CERUMOはふたたび入念にZENT CERUMO LC500を仕上げ、長いレースでの追い上げを狙っていく。